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第70回紅白歌合戦の勝敗・視聴率を出場歌手別(2019)と歴代の推移のグラフで比較


大晦日の風物詩の一つであるNHK紅白歌合戦が2019年末も開催され、多くの企画で盛り上がりを見せました。数日すると視聴率が発表されますが、どのくらいの数字なのかが気になるかもしれません。そこで今回は、第70回NHK紅白歌合戦2019の勝敗や視聴率についてご紹介します。



◎紅白歌合戦の勝敗を歴代で見ると…


第70回NHK紅白歌合戦(2019年)は、白組が優勝し第68回(2017年)から三連覇となりました。歴代では、紅組31勝・白組39勝で、特に2000年代になってからは白組の連勝が目立ちます。第56回(2005年)の時点で紅白28勝ずつだったにもかかわらず、その後の15年で白組の勝率が8割にもなっているのです。客席審査員や視聴者審査員の票が白組に集中してきたのが2000年代に入ってからであり、総獲得形式(1端末1票で合計する)・ここ2回の特別審査員客席視聴者の3本勝負で分が良いことが要因だと考えられます。事前のネット調査でもほとんどの年で白組優勝予想が多数であり、偏っている印象は否めないかもしれません。



◎第70回紅白歌合戦の視聴率と歴代の推移をグラフで比べると…


NHK紅白歌合戦は、途中でニュースを挟むため、前半(19:15~20:55)と後半(21:00~23:45)の2種類の視聴率が算出されます。第70回NHK紅白歌合戦2019の視聴率は、前半が34.7%・後半が37.3%でした(数字は関東地方)。2018年の紅白歌合戦と比べると、前半で3.0%・後半で4.2%低くなっています。


特に、後半の37.3%は2015年の39.2%を2%ほど更新して過去最低の視聴率となりました。紅白の後半の視聴率が40%を割り込んだのは過去5回ありましたが、いずれも39%台だったことを踏まえると、いかに大幅に割り込んだかがわかります。前半の視聴率も2018年と比べると低いですが、過去20年(1999~2018年)の視聴率の平均が35.8%であることを踏まえると、本来であれば伸びていたはずの後半が伸び悩んだと考えられるでしょう。


ちなみに2部構成になったのは平成が始まった1989年で当時は前半が40%弱・後半が50%強と、番組を通して大きく数字が伸びていくのが特徴でした。紅白の視聴率の低下が指摘された2000年代も前半と後半の差は大きく、番組が進行するにつれて視聴率が上がっています。下の図でもおわかりかと思いますが、近年はその傾向が徐々になくなり、視聴率がほぼ一定しているのです。2015年以降前半と後半の差が小さくなり、2019年の紅白歌合戦はそれがより一層顕著だったとも言えるでしょう。



◎紅白歌手別視聴率2019は?



◎紅白歌合戦の視聴率が過去最低で推移した原因は2019年のヒット曲が影響している?


今回の紅白歌合戦は、後半の視聴率が歴代の紅白で最低を記録しました。14年来の紅白好きが最初に抱いた印象が「今年の紅白は何だか軽いな」です。従来であれば、番組が進むにつれて新たな視聴者がチャンネルを合わせるために視聴率は伸びていきます。特に後半で大きく苦戦した原因としては、以下のような理由が考えられるでしょう。



●2019年のヒット曲よりも過去の流行曲・人気曲が多用された


2019年の紅白歌合戦の大きな特徴は、2019年に発表された曲目があまり披露されなかったことです。前回2018年の紅白では、正規での出場歌手46組中31組(67.3%)がその年の新曲を(メドレー内も含めて)歌っていました。しかしながら、今回2019のNHK紅白歌合戦では、メドレー内も含めて新曲を歌ったのは、正規の42組中23組(54.7%)にとどまっています(詳しくは下記の画像)。特に紅組は21組中8組のみとかなり以前の曲が多く、審査員の票が伸びを欠いた原因かもしれません。2019年は話題曲が少ない印象だったかもしれませんが、前回と代わり映えしない点で注目度が下がったことは否めないでしょう。



●紅白の曲目でメドレーが過去最多だった


2019年の紅白歌合戦のもう一つの大きな特徴が、メドレーの数が過去最多だった点です。福山雅治・TWICE・DA PUMP・King & Prince・椎名林檎・関ジャニ∞・Perfume・RADWIMPS・ゆず・氷川きよし・松田聖子・MISIA・嵐、の紅組5・白組8組が紅白ではメドレーを披露しました。過去10年間のメドレーの数は、2010年:8・2011年:7・2012年:9・2013年:9・2014年:4・2015年:10・2016年:6・2017:5・2018:8・2019:9であり、それと比べても明らかに多いです。

特に、最後4組が全てメドレーだった点が象徴的でした。これまでの紅白の歴史で、最後4組はおろか、トリが両方ともメドレーを披露するのも初めてのことでした。紅白の視聴率が伸びてくる時間帯で、注目曲を次々に披露する演出を目指していたと考えられます。しかしながら、1曲当たりの時間はそれだけ減ることになり、じっくりと聞きたい層にとっては物足りない感じもするかもしれません。これが私の感じていた番組全体の軽さにもつながっていた可能性が考えられます。



●紅白歌合戦特別企画が乱発していた


2019年の紅白歌合戦は、非常に多くの企画が並んだステージでした。私も別の記事で紹介していますが、2019年の紅白では実に9種類もの特別企画が開催されました。


今回は、正規の歌手の出場発表後、数日ごとに追加で企画を公表するのが特徴的でした。頻繁に情報を更新することで興味を引き立てる効果がある一方、本来の歌手が主とは言えない印象を抱いた方も多いかもしれません。第67回は記憶に新しいですが、企画をするほど本来の『紅白歌合戦』への集中がなされなくなります


歌合戦の合間に企画ではなく、企画の合間に歌合戦となると、勝敗を決めることが番組の伝統的なコンセプトである以上、視聴者の興味が薄れてしまうのは否定できないでしょう。特に後半は、紅白の出場歌手が連続して5組以上出てくることがほぼなく、番組が切れるごとに一定数の視聴者が離脱して視聴率が上がらなかったことが考えられます。



●歌を聞かせる演出が減ってきている


1年最後の番組で、振り返りも含めることを考えると、お祭りのように盛り上げるのも一つの方法なのかもしれません。しかしながら、番組名である『NHK紅白歌合戦』の歌合戦の要素が著しく薄れていた点は低迷の原因として考えられます。たとえば、演歌歌謡曲を中心としている歌手のほとんどは、今回の紅白でアイドルグループや今年ブレークした芸能人の方とのコラボレーションを行っていました。他から注目を集める点では有効とも考えられますが、逆にその歌手が目立たないことにもつながるのです。


また、今回の紅白のステージは、ほぼ全体をLEDスクリーンが覆うようなセットでしたが、映像を使用したものが正規の紅白出場歌手42組中36組と例年と比べると多く、どちらかというと演出に目が向けられる傾向が強いものでした。ラグビーのワールドカップと東京五輪の間であり、スポーツに焦点を当てるのは変なことではありませんが、番組そのものに影響していた点は大いに考えられるでしょう。


そして、今回は紅白の司会者の台詞が例年と比べると少なくなり、より両軍の代表ともいえる司会者の存在感を薄くした印象が見受けられます。注目対決ではなく、単なる歌のつながりでは『紅白歌合戦』という名前そのものから番組の内容がずれていると言われても致し方ないでしょう。女性=紅組・男性=白組の分け方にも抗議の声が上がっている以上、これから紅白がどのような発展していくかは注目していきたいポイントです。

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◎まとめ


今回は、第70回NHK紅白歌合戦2019の視聴率についてご紹介しました。2019年の紅白歌合戦では、後半の視聴率が歴代最低を記録し、紅白で見られていた後半にかけての視聴率の伸びに陰りが見受けられました。その原因は、メドレー・特別企画などを乱発したことで、紅白出場歌手そのものや歌唱に注意が向けられなかった点が挙げられるでしょう。個人的な見解では、特別企画をすべて省き、正規の歌手のみで演出も極めてシンプルにすると、本来の『紅白歌合戦』の魅力を最大限に引き出せると考えています。しかしながら、あくまでも制作者は別の方ですから、1人のファンとしてこれからの展開を見守りたいところです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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