「昨日の紅白歌合戦の視聴率はどうだったのだろう」と年明けや終わった直後には気になるかもしれません。NHK紅白歌合戦の視聴率は、その1年でも10本の指に入るくらいの高さですから、今回の紅白の視聴率がどの程度だったのかは注目したいですよね。今回は、去年の紅白歌合戦の視聴率を歌手別のランキングなどともに触れ、歴代の紅白の視聴率はどのように変わってきているのかなどをご紹介します。
Contents
◎昨年の紅白歌合戦の視聴率は(2022-2023) ?紅白視聴率のランキング/瞬間最高/リアルタイムも
NHK紅白歌合戦の視聴率は、2部制となった1989年以降はニュース中断によって前半と後半で分かれて集計されます。紅白の視聴率は、後半が35.3%と前回第72回NHK紅白歌合戦(2021)の視聴率34.3%よりも1.0%pt高くなりました(数値は関東地区)。昨日の紅白歌合戦の視聴率のうち、前半は31.2%でこちらは2022年の方が0.3ポイント低くなっています。2年連続で40%を大きく下回る水準ですが、前年NHK紅白歌合戦の歴代の視聴率でワーストを記録した数字は上回っており、2年連続の更新は回避した状況です。
●紅白での視聴率のランキング(上位10組)
こちらが、2022年の紅白での視聴率のランキング(上位10組)です。詳細は1月5日頃に判明しますので、そのタイミングで更新します。
●紅白歌合戦の視聴率が最高だったのはいつ?
紅白歌合戦の視聴率が最高だったのはどのタイミングかについては、詳細が判明次第更新いたします。通常は、特に注目される歌手が歌っている間のどこかか、大トリの歌手の歌唱時間か、最後の振り返りと結果発表のときであることが多いです。
●紅白の視聴率のリアルタイム(歌手別)の記録は?
紅白の視聴率のリアルタイムの記録を見たいという方もいらっしゃるかもしれません。歌手別の視聴率は年によって発表される場合と発表されない場合があります。直近2年2020年と2021年は紅白歌合戦の放送時間ごとの細かい視聴率は分かりませんでした。昨年の紅白歌合戦の視聴率の詳細が発表される場合には1月5日までには判明するため、その時点でも情報がなければ平均視聴率と上位の歌手のみの発表の年ということになります。
◎[紅白]紅白歌合戦の視聴率低下はどの程度のものなのか?平均視聴率の推移
紅白歌合戦の視聴率低下が言われて久しいと感じるかもしれません。紅白の視聴率が毎年のように低下している印象がありますが、社会情勢を見ると当然のこととも言えます。一家に一台テレビがあり、家族団欒のツールとして見ていた時代とは異なり、今は個々人の趣味趣向も多様化しました。また、情報を取り入れる媒体も、テレビとりわけ地上波に限らない風潮が益々高まってきています。その点で、紅白の視聴率が低下しているからと言って内容の良し悪しを比較することはできませんが、ここでは単に数値ベースで前年よりも高いか低いかをみていきましょう。
●紅白歌合戦の平均視聴率の推移
去年の紅白歌合戦の視聴率は、その前の2021年よりは高いですが、2020などと比較すると大きく下がっており、歴代では2番目に低い数字です。紅白歌合戦の平均視聴率の推移でどのように変化してきているのかをみてみましょう。紅白歌合戦の視聴率低下は今に始まったことではなく、1998年の第49回紅白歌合戦の視聴率57.2%を頂点に目立った落ち込みが見られます。特に、前半は第50回紅白歌合戦の視聴率45.8%から第55回紅白の視聴率30.8%へとわずか5年で3分の2程度に、後半も同年には39.3%に落ち込み、一時期は紅白打ち切りの報道も飛び交ったくらいでした(当時はまだネットもほぼ発達しておらず、新聞もまだまだ盛んなときにです)。その後第59回NHK紅白歌合戦の視聴率35.7%・42.1%に見られるなど一旦は低迷期を脱し、2010年代は前半が35%・後半が40%ほどと安定しています。しかし、メディアの多様化などの影響もあり、ここ数年はまた下降が目立っている状況です。

●紅白の視聴率が過去最低になった年は?
紅白の視聴率が過去最低になった年はこれまでも何度か存在しています。後半は2021年(第72回)の34.3%・2019年(第70回)の37.3%・2015年(第66回)の39.2%・2004年(第55回)の39.3%・2003年(第54回)の45.9%などが2部制になって以降の過去最低の数値です。一方で、前半は1990年(第41回)と2006年(第57回)に30.6%を記録しており、とりわけ2006年の紅白歌合戦の視聴率は、オープニング時点で23%と類を見ない低さでスタートしたのが要因でした。
10年ごとの平均値を見てみると、90年代・00年代・10年代・20年代と徐々に数値は下がってきており、下降傾向は長期的に見てこれからも続くと考えられます。

◎NHK紅白歌合戦(2020)の視聴率は?2019とも比較
次は、紅白歌合戦の視聴率のうち2020の記録を見てみましょう。この年は、史上初の無観客として開催され、これまでの番組で行われていた歌手同士のコラボレーションや途中での出し物などがなく、歌唱そのものに重点が置かれた構成でした。2020年の紅白歌合戦視聴率は、40.3%(関東地方・後半21:00~23:45の平均視聴率)と2年ぶりに4割に達しました。また、紅白歌合戦2020の前半の視聴率は34.2%で、瞬間最高視聴率は嵐が歌唱中に記録した47.2%です。紅白歌合戦の視聴率が2019に当時の過去最低となる37.3%を記録しており、前回よりも3.0%pt(ポイント)上回りました。「シンプルな構成で見やすかった」など高評価も多かったNHK紅白歌合戦2020で視聴率が前回水準から回復したのは大きな意味を持ちます。
◎まとめ
今回は、昨年の紅白歌合戦の視聴率を歌手別のランキングなどともに触れ、歴代と比較してどのように変わってきているのかなどをご紹介しました。2020年よりもあとは紅白歌合戦視聴率が40%を切る年が続いていますが、長期的に見て30年ベースで下降が続いているのも大きな特徴です。社会情勢からの厳しさが増す中で、どのようにこれからの紅白歌合戦が変化していくのかは興味深い点でしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント