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京都大学音楽研究会ハイマート合唱団、コンサートなどの演奏会情報とおすすめの楽曲などをご紹介、4年間の思い出も

京都大学に入学した際には、音楽系のサークルに入りたい方もいらっしゃるかもしれません。私自身、合唱という形で出逢い、音楽の奥深さを改めて時間できた4年間でした。その感謝を込めて今回は、京都大学音楽研究会ハイマート合唱団の活動内容やコンサートをはじめとする演奏会情報などについてご紹介します。



◎京都大学音楽研究会ハイマート合唱団はどのような活動をしている?

京都大学の名前が付いている通り、ハイマート合唱団は京都大学の公認サークルの一つです。その他の大学でも所属するのは可能で、毎年数名他の大学からも学生が集まります。


●主な活動

全体の練習は、毎週月・木曜日の18:15~20:30・土曜日の10:00~12:15です。直近の演奏会で披露する楽曲を1回の練習に割り当てて、パートおよび全体でじっくりと取り組みます。

また、京都大学音楽研究会の名前の通り、楽譜の音や歌詞が意味するものを追求して演奏に活かしているのが特徴です。時には歴史文献も調べて共有し合うなど演奏にとどまらない深くまで音楽を磨いている点は外部からレベルが高いと言われる理由なのかもしれません。

全体練習の他にも、水・金曜日の12時台を中心とした昼の練習、全体練習や日曜日の夜に行われる歌いこみと呼ばれる自主練習などもあり、ストイックな方は毎日合唱に触れています。一方で、他のサークルや活動とも両立でき、私のように演奏会のみに絞って活動を続けることも可能です。

以下でご紹介する二大コンサートの他、関西を中心とした依頼演奏や『はこね学生音楽祭』への出場(17年連続)など、活動範囲は多岐にわたります。全ての演奏会に出るとすると、年に7.8回はステージに立つこともあるでしょう。気軽にも本格的にも音楽を楽しみ、研究する場所として京都大学音楽研究会ハイマート合唱団はこれまで58年の歴史を誇ります。


●京都大学音楽研究会ハイマート合唱団の演奏会情報

2020年はハイマート合唱団にとっても新しい挑戦を行う年です。情報はこれから入るものが多いですが、既に公表されているものをご紹介しましょう。


○Harmony for JAPAN 2020

東日本大震災で被災された地域への復興支援を目的に毎年開催されているコンサート『Harmony for JAPAN』、2020年は3月7日と8日の2日間の日程で京都府長岡京記念文化会館で開催されます。2日に渡って50近くの団体が参加する演奏会で、福島県からも合唱団が招待されて演奏が行われる予定です。ハイマート合唱団はその舞台で、初演となる委嘱作品を披露します。曲目は『混声合唱とピアノ(四手)のための Adagio con sentiment – 死者のための典礼より – 』です。


○サマーコンサート

ハイマート合唱団では、毎年単独あるいは複数の合唱団が合同で行うジョイントコンサートのいずれかが行われています。ジョイントコンサートとは、他の合唱団と一緒に開催することを指し、大人数だからこそできる歌やパフォーマンスをお楽しみいただけることでしょう。また、単独のサマーコンサートは1年半前から話し合いを重ねて作り上げており、演劇なども交えたオリジナルのステージのほか、客演の先生方を招いた演奏もお楽しみいただけます。なお、2020年はコンクールへの出場のため、いずれのコンサートも開催されません。2021年以降につきましては、情報が入り次第ご紹介していきます。


○定期演奏会

ハイマート合唱団内でサマーコンサートと並び二大コンサートと言われるのが、毎年12月に開催される定期演奏会です。4年目の団員はこの演奏会で卒業となり、パンフレットにも特別なページが設けられます。1年間活動してきた集大成を見せる場であり、半年ほどかけて難曲にも取り組み、曲に込められた思いや時代背景の研究も踏まえた音楽をお楽しみいただけるでしょう。2020年の開催日はこれまでの傾向であれば12月13日(土)になる見込みです。会場などの詳しい情報が入り次第こちらも更新いたします。


◎個人的におすすめする●●

2016年4月からの4年間にわたり様々な方に支えられて、ハイマート合唱団の活動を続けられました。その中では様々な楽曲・ホールなどとも出逢い、全8回全22種類のステージに出場させていただきました。どの曲も素晴らしいものばかりですが、その中でも個人的におすすめしたいものをいくつかご紹介します。


●外国語楽曲編

ハイマート合唱団では、サマーコンサートにおいては第一ステージで、冬の定期演奏会においては第一・第三ステージで外国語の楽曲を扱います。ドイツ語・ラテン語・イタリア語など多岐にわたるのが特徴です。外国語ならではの発音の難しさはあるものの、日本にはない宗教色や歴史の背景などを感じられる点で、研究して歌に活かすハイマート合唱団の魅力をお楽しみいただけるでしょう。

個人的におすすめなのは、2019年のサマーコンサートで披露した、J.Brahms作曲の『Nänie Op. 82』です。神話を引用して死を表現した楽曲で、繊細なピアノと合唱は美しささえも感じさせます。(「ハイマート Nänie Op. 82」などと検索すると演奏会の様子が見られますよ。)


●日本語楽曲編

ハイマート合唱団では、サマーコンサートにおいては第二・第三ステージで、冬の定期演奏会においては第二ステージで日本語の楽曲を扱います。一冊の曲集を全曲扱うのが特徴で、30分以上の演奏になることも多いものです。包括的に扱うことで、曲集全体の流れや世界観をお楽しみいただけると思います。

個人的におすすめなのは、2016年のサマーコンサートで披露した『光る砂漠』です。腎臓結核と闘い続け21歳の若さでこの世を去った矢沢宰氏の遺稿に萩原英彦氏が作曲した合唱組曲で、客演指揮で来ていただいた雨森文也先生のご指導で演奏いたしました。単に音を取って歌うだけではなく、歌詞に込められた想いや言葉それぞれを大切にして歌うことを教わり、合唱の奥深い美しさに出逢った楽曲です。(「ハイマート 光る砂漠」などと検索すると演奏会の様子が見られます。)


●企画ステージ編

サマーコンサートにおいては、企画ステージが行われるのが恒例です。演劇風に仕上げることもあれば、会場のお客様の近くにまで行って歌うこともあります。

その中でも特におすすめしたいのが、2017年のジョイントコンサートで披露した『宇宙について』です。シアターピースといってステージだけではなく、通路・客席を含む劇場空間全体を活用して歌い手が動いて演技し、目まぐるしい混沌とした宇宙を演じます。(これはぜひご覧いただきたい作品ですが、他の団との兼ね合いもあってか動画は公開されていません)。


●ホール編

コンサートでは様々なホールをお借りして行っています。その中でも個人的に気に入っていたのが、文化パルク城陽です。奥行きのあるホールと客席は演奏会向きで、紅白歌合戦に出場経験のある歌手のツアーでも用いられています。また、冬のイルミネーションが印象的で、最寄りの寺田駅から現地に向かう途中と、隣接する施設と合わせて横数十メートル・高さ四階分にわたる作品は圧巻です。こちらの会場には、2016年と2017年の定期演奏会・2019年のサマーコンサートでお世話になりました。


●演奏会編

完全に個人的な話ですが…これまで8回の演奏会で特に印象に残っているのが、2018年のサマーコンサートです。この日の前日、近畿地方には台風が接近し、電車がほぼ終日動かないなど大きな影響がありました。最後の昼の練習はおろか、大学に行くことさえもできない状況だったのです。そして、台風が通り過ぎても川の増水で近隣の交通機関には大きな影響が出ていました。災害情報が出されてもおかしくない状況で当日昼まで大雨が降り続け、リハーサルこそしていましたが即中止の可能性もあったのです。しかし、そこまで草稿から1年半ほどかけて作り上げてきた演奏会を開催したい、その思いが通じたのか、特に問題が起こることもなく開演1時間前に開催が正式に決定しました。交通機関の乱れなどで集客数は2016年以降で最低となりましたが、とにかく開催が実現したことそのものが大きな喜びでした。無事に演奏会が形になる、それがどれだけありがたいことかを実感し、その後の合唱への力の向き合い方にも変化が起こった意味でこの回の演奏会を1番に推します。



◎【おまけ】私とハイマート合唱団との4年間

ここからは私とハイマート合唱団との思い出話です


●私が合唱を始めたきっかけ

私がハイマート合唱団と出逢ったのは、新歓期のボイストレーニングがきっかけでした。当時カラオケでもすぐに喉が痛むことに悩んでおり、声の出し方が悪いことを感じていた私にとって、『あなたの歌声、変えてみせます』のキャッチコピーは魅力的だったのです。

実際に参加してみると、身体全体を使って発声することを学び、単に歌えばよいと思っていた私にとっては多くの新しい発見がありました。当時合唱そのものはよく知らなかったものの、幼少期にピアノなどで親しんでいた音楽との再会で心惹かれるものがあったものです。しばらくは行き違いで練習に参加できない時期が1か月ほど続きましたが、部室を調べて訪ねたところからハイマート合唱団での合唱生活が始まりました。


●私がしていた活動

ハイマート合唱団では、通常の練習以外にも、運営にあたって2・3年目の学生は何らかの役職に就きます。他の活動もあることを知っていただいていた私が担当していたのは構内宣伝。京都大学の構内に掲示する看板や三角柱の制作に携わりました。下の作品は、ハイマートが意味する『ふるさと』に私が好きな風景を重ね合わせています。この場所は元々広大な田畑が広がる場所でしたが、大規模な宅地開発によって姿を消してしまいました。その前に何とか残したいと思い作品に描いています。2月の寒い時期に必死に向き合っていたのは今となっては良い思い出です。


●合唱を通して何が変わったのか

4年間の合唱生活で大きく変わったのが、声の出し方です。喉からではなく、身体を全体を使って出す方法を学び、喉を傷めることが圧倒的に減りました。腹式呼吸はよく言われますが出し方も重要で、喉の奥を通すように・口の中で響きをつくるなど様々な方法が知れた点で合唱にも活かせていたと考えられます。また、合唱曲を演奏するにあたって、曲に込められた背景なども探求していく点でより音を楽しめたことも大きな収穫でしょう。


●そして、卒業の日を迎え…

2019年12月14日、第58回定期演奏会を終えて正式に卒業となりました。コンサートが終了した瞬間こそは開放感や疲れがあったものですが、徐々に感じたことのない寂しさも出てきています。それだけ合唱やこの団体のことが好きだったのだと実感できた点では良かったのでしょう。最後までお付き合いいただいた同期や先輩後輩方をはじめ、多くの支えがあってこの日を無事に迎えられたことには感謝しています。



◎まとめ

今回は、京都大学音楽研究会ハイマート合唱団の活動や2020年の演奏会に関して、また個人的におすすめしたい楽曲などをご紹介しました。定期演奏会からはそれほど日が経っていませんが、既にHarmony for JAPAN 2020 などに向けての練習が新体制で動きつつあります。4年間の感謝を込め、これからも音楽を研究するふるさとのようなあたたかさを持った場所として、さらなる発展を願ってやみません。最後までお読みいただきありがとうございました。

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