高校バレーボールの三大大会のひとつである、春高バレーが行われています。
バレーボールに詳しくなくても、『春高バレー』という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。
実はこの春高バレーは二つの大会を指しているのをご存知でしょうか?
私自身も母校の優勝を調べているうちに混乱し、疑問に思った点がありました。
そこで今回は、この二つの大会を中心に春の高校バレーボールの歴史と2019年度の会場や予選についてご紹介します。
◎春高バレーには二つの意味がある?歴史について
春高バレーの正式名称は、『全日本バレーボール高等学校選手権大会』です。
これはインターハイ(全国高等学校総合体育大会)にあたる『全国高等学校体育大会バレーボール競技大会』・国体にあたる『国民体育大会バレーボール競技』と合わせて高校の三大大会の一つになっています。
しかし、現状の形式になったのは2011年からというのはご存知でしょうか?
実は、春の高校バレーボール大会には二つの意味が存在しているのです。
●かつての春高バレーとは?
元々、春高バレーは『全国高等学校バレーボール選抜優勝大会』を意味していました。
これは3月下旬に開催されていたもので、まさに春の高校バレーボール大会そのものです。
『全日本バレーボール高等学校選手権大会』は『全国高等学校バレーボール選手権大会』という名称で、インターハイの種目の一つに取り入れられていました。
現状と同じように、インターハイ・国体・春高バレーが三大大会だったのですが、インターハイと春高バレーの名称は違ったのです。
しかしながら、卒業式を終えた後の3年生は出場が難しいなどの課題が挙げられていました。
そこで、この選抜優勝大会は2010年をもって廃止されたのです。
●インターハイからの分離と高校バレーボールの新しい三大大会へ
2010年度に新しい春高バレーである『全日本バレーボール高等学校選手権大会』がインターハイから分離され、1月開催に移動しました。
1月開催なので、高校3年生も参加できます。
この大会は、第62回までの『全国高等学校バレーボール選手権大会』の記録を引き継ぐ形であり、初回は第63回からとなっています。
分離されましたが、インターハイの方では『全国高等学校体育大会バレーボール競技大会』として大会が継続されています。
こうして、高校バレーボールの新しい三大大会(『全日本バレーボール高等学校選手権大会』『全国高等学校体育大会バレーボール競技大会』『国民体育大会バレーボール競技』)が始まり、現在に至っています。
●春高バレーは、『選抜優勝大会』と『選手権大会』の愛称
春高バレーの記録に関しては、2010年3月までの41回が『選抜優勝大会』で2011年1月の63回からが『選手権大会』を意味しています。
この両者の愛称として呼ばれているわけですね。
しかしながら、「●●年ぶりの出場・優勝」などは基本的に、インターハイとして8月を中心に開催されていた頃の記録に沿って表現されています。
また、開催日に沿って記録が記入されている場合には、63回以降は年度と開催日の年がずれているかもしれません。
2010年度は2011年に開催されている関係で2010年の記録がありませんので、混乱しないようにしましょう。
◎春の高校バレーボール2019の会場や予選結果について
今年度(第72回)の春高バレーは、2020年1月5・6・7・11・12日に開催される予定です。
会場は、武蔵野の森総合スポーツプラザで東京体育館の改修工事に伴い引き続き使用されます。
既に春高バレー2019は予選が行われています。
予選結果のうち、全国大会に出場する学校をご紹介しましょう。
●男子
秋田:雄物川
岩手:不来方
山形:山形南
宮城:東北
群馬:前橋商
千葉:習志野
山梨:日本航空
新潟:佐渡
石川:小松大谷
福井:福井工大福井
大阪:清風・大塚
和歌山:開智
徳島:徳島科学技術
大分:大分南
鹿児島:鹿児島工業
沖縄:西原
●女子
秋田:秋田北
岩手:盛岡誠桜
山形:山形市立商業
宮城:古川学園
群馬:西邑楽
千葉:敬愛学園
山梨:増穂商業
新潟:長岡商業
石川:金沢商業
福井:福井工大福井
大阪:金蘭会・大阪国際滝井
和歌山:和歌山信愛
徳島:城南
大分:東九州龍谷
鹿児島:鹿児島女子
沖縄:首里
◎まとめ
今回は、春の高校バレーボールの歴史と2019年度の会場や予選についてご紹介しました。
春高バレーは、かつては『選抜優勝大会』、現在は『選手権大会』の愛称として用いられています。
また、地方予選も行われており、全国大会出場校も決まってきています。
3年生にとっては高校最後の大会、全力のプレーに声援を送りましょう。
お読みいただきありがとうございました。

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