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住民票が実家のまま一人暮らしの社会人や下宿中の大学生必見、不在者投票のやり方とは


住民票が実家のまま一人暮らしや下宿をしていて、選挙の投票の際に地元に戻れず行けないと困っている方もいらっしゃるかもしれません。実際、私の周りの大学生には一人暮らしで住民票が実家にあり、投票ができないと嘆く声を多く耳にしました。しかし、諦める必要はありません。地元に戻らず、実家から住民票を移さない場合でも投票に参加できるのです。今回は、実家から一人暮らしで住所変更をしない場合にぜひ押さえておきたい、不在者投票の方法をご紹介します。



◎大学生の投票率が低いのは一人暮らしで住民票を実家のままで下宿しているから?


選挙の投票率ではとりわけ若年層が低いことが課題に挙げられています。当方もそのことが気になり、以前大学生を対象に選挙に関する調査をしたことがありました。詳しいことは以下の記事で触れていますが、「事情があり投票できない」と回答した割合が4分の1以上になったのです。訊ねてみると、理由の一つに「実家に帰れない」との回答が見受けられました。大学生で下宿している方の多くは、一人暮らしで住民票を実家のままにしていますが、投票の仕組みを知らないことでその機会を逃していることうかがえる結果になっています。



◎不在者投票とは?郵便投票で実家から住民票を移さない場合でも選挙で地元に帰る必要なし


不在者投票と呼ばれる言葉を聞いたことがあるかもしれません。下宿している大学生やひとり暮らしの社会人が何の関係があるのかを知っておきたいですよね。不在者投票の仕組みに関して、段階を分けてご紹介します。



●引越しの際に住所変更しない場合は実家に住民票がある


基本的に新しい場所に移り住む場合には、住所を変更し住民票を更新します。しかし、単身赴任での一時的な異動や、大学生で下宿先に滞在している場合などには、住所変更をしないこともあるかもしれません。引越しの際に住所変更しない場合は、実家に住民票が残っている状態です。その場合、住民票を基に定められる選挙区も変化はありません。したがって、実家から一人暮らしをして住所変更がないと、衆院選・参院選など選挙の投票時に地元に戻る必要があります。



●実家から一人暮らしで住所変更なし(住民票が実家)でも投票できる不在者投票とは


下宿している大学生や住民票が実家のまま一人暮らしをしている社会人の場合、投票日当日にわざわざ地元に戻るのも大変でしょう。選挙に行くからと申請しても、交通費は期待できないですからね。現在住んでいる場所で投票するためには、公示日の3カ月前までに住民票を移しておく必要があります。そのため、急な解散があった場合などには、慌てて手続きをしても間に合いません。そこで利用したいのが、不在者投票制度です。簡単に説明すると、住民票がある地域にいなくても郵便投票によってその選挙区の投票ができることを意味します。ここからは、どのような流れで行うのかをご紹介していきましょう。



◎参議院選挙・衆院選までに知っておきたい、不在者投票のやり方


まず、住民票(つまり実家)のある市町村の選挙管理委員会に連絡し、「不在者投票宣誓書兼請求書」を送ってもらいます。最近は、HPからダウンロードできるところも多いです。次に、「不在者投票宣誓書兼請求書」を記入して住民票のある市町村の選挙管理委員会に送りましょう。なお、ご両親などに頼んで住民票のある市町村選挙管理委員会に行って手続きをしてもらうと請求書の送付を省略できますので、一度連絡してみるのもよいかもしれません。


手続きが完了すると、住民票のある市町村選挙管理委員会から投票用紙が届きます。地元の選挙区の立候補者をよく調べた上で、今住んでいる市町村の選挙管理委員会で投票を行いましょう。ここで投票した用紙は、ご自身の地元の選挙管理委員会へ送付されます。これによって、地元にいるときと同じように1票を投じることができるのです。


不在者投票で気を付けたいこととして、締め切りが投票日の20時である点が挙げられます。郵送が間に合わなければ無効ですので、遅くとも数日前までには投票所に行くようにしましょう。



◎衆議院選挙・参院選投票日までに知っておきたい、不在者投票の注意点とは?


不在者投票で最も注意しておく必要があるのは、この制度が全国あらゆる地域で利用できるわけではないことです。たとえば、県庁所在地の中では、青森・松山・高知・長崎・大分・宮崎・鹿児島の7市が、住民票を移さず市外に下宿する人の不在者投票を「原則認めない」としています。


不在者投票が断られた理由としては、「そもそも下宿しているなら住民票を移さなければならない。不在者投票制度は長期の出張や旅行によって期日前投票、投票日の投票ができない人を対象にしている」という回答があったとのことです。これは、【学生の場合は住民票を実家に残していても、修学に伴う転居先つまり下宿先が住所になる】と判断した1954年の最高裁判所の判例を根拠にしていると考えられます。


現状、不在者投票ができる自治体・できない自治体の両方が存在し、表面上はできないと言っていても実際は投票できる事例もあり、全国での統一的な見解は出ていないようです。明確な基準を設けるなどの制度の見直しや検討は必要ですが、有権者のわたしたちがができることとして、不在者投票が可能かどうかを実家の自治体に連絡してみましょう。


お住いの地域が不在者投票を認めるのであれば、実家から住民票を移さないとしても次回以降も投票できるとわかりますよね。認められない場合には早めに一人暮らし先に住民票を実家から移しましょう。住民票を移す手続きには、時間がかかることもあります。参議院選挙など3年ごとと定期的に行われることがわかるものであればまだしも、突然解散して1か月ほどで投票日を迎える衆議院選挙には間に合わないかもしれません。直前になって慌てても同じ事を考える人で混み合う可能性もあるので、早めに動くことがおすすめです。投票したいのにできないはもったいないですからね。



◎不在者投票と一緒に知っておきたい、期日前投票とは?やり方・持ち物・投票率など


不在者投票は、その場にいなくても郵便投票によって選挙に参加できる仕組みだとご紹介しました。それと同じく知っておくと便利なのが、期日前投票です。選挙には指定の投票日が設けられていますが、実はその数週間前から投票できるのをご存知でしょうか。やり方は非常に簡単で、指定のハガキまたは身分証明書を持参し、作業が一つ増えるだけです。「投票日当日には地元には行けないけれども、それまでに帰る用事がある」場合などに不在者投票と合わせて知っておくことで利用しやすい方を選択できます。持ち物・投票率など詳しいことに関しては、こちらの記事で触れておりますので、参考にしていただければ幸いです。



◎まとめ


今回は、不在者投票のやり方や注意点をご紹介しました。利用できるかどうかは自治体によって異なりますので、事前に問い合わせておきましょう。現在住民票のある場所から離れて過ごしている方はもちろんのこと、今後急な出張や転勤などで投票日に地元に戻れないという状況になるかもしれませんので、知っていて決して損はない方法です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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