両国国技館で開催中の大相撲初場所2020(1月場所)が連日盛り上がりを見せています。今回の大相撲初場所(1月場所)は平幕が優勝争いに絡むなど非常に珍しい展開です。千秋楽を迎えた大相撲初場所(1月場所)の結果がどうだったのか、優勝力士は誰なのかを三役・金星なども踏まえてご紹介します。


◎大相撲初場所(1月場所)の優勝争い、その結果は?


幕内の最高優勝争いは、通常であれば番付が上位である横綱や大関が力を見せて、優勝争いの先頭を走ります。しかしながら、今回の大相撲初場所(1月場所)は、番付が下位の力士の活躍が光りました。これに伴って、非常に珍しい展開と盛り上がっています。どのような点で珍しいのかをいくつかご紹介しましょう。


●金星が非常に多くみられた


幕内力士の対戦では、金星と呼ばれるものが存在しています。金星とは、

平幕の番付にいる力士が、横綱に勝つこと


です。平幕とは、

大関・関脇・小結の三役と呼ばれる番付にいない力士


のことを指し、前頭○○枚目(○○は筆頭または2~18)と表記されています。通常は番付の高い横綱が勝つのが普通なのですが、平幕が勝つことも時々あり、その白星を殊勲の意味も込めて金星と言っているのでしょう。両国国技館などの会場ではやはり非常に盛り上がり、座布団が乱れ飛ぶのは恒例です(最近は安全面を配慮して投げないようにアナウンスがされています)。


なお、横綱が怪我などの理由で出られない場合は平幕力士の不戦勝となりますが、この場合は金星とは呼びません。勝利したとしても取り組みはしていないため懸賞金もその力士が受け取ることはなく、力士側からすれば複雑な心境でしょう。


今回の大相撲初場所(1月場所)では、

5つの金星


が出ました。両横綱は途中休場しており、取り組みそのものが全部で7番である中で5回も金星が出たのは異例のことでしょう。


●平幕力士が優勝争いのトップに


序盤から金星が多く見受けられましたが、同時に優勝争いも平幕を中心に展開したのが大相撲初場所(1月場所)の特徴です。5日目の時点で横綱および三役(大関・関脇・小結)力士に全勝はおらず、西前頭4枚目の正代関・西前頭11枚目の輝関・東前頭14枚目の照強関の平幕力士が優勝争いのトップに立ちました。その後それぞれの力士は黒星が付き、トップのラインは1敗になりますが、平幕力士の活躍が目立っていた印象でした。


そして、終盤に優勝争いを演じたのが、西前頭4枚目の正代関と西前頭17枚目の徳勝龍関です。そして、14日目に両者が直接対決し、徳勝龍関が1敗を守って優勝争いの単独トップに立ちました。また、徳勝龍関の出身である近畿大学の後輩の朝乃山関が、三役力士で優勝争いに絡んでいた大関貴景勝関を破ったことで、優勝は平幕力士のどちらかに絞られたのです。


●終盤での優勝争い、トップの2人の地元が盛り上がる


終盤に優勝争いを演じたのが、西前頭4枚目の正代関と西前頭17枚目の徳勝龍関です。西前頭17枚目は幕内の一番下で幕尻とも呼ばれますが、この番付で優勝すると、

2000年(平成12年)3月場所の貴闘力以来20年ぶりの快挙


となります。正代関は熊本県出身・徳勝龍関は奈良県出身ですが、

熊本県出身の力士がこれまで幕内最高優勝を果たしたことはありません。


奈良県出身の力士も、優勝すれば

1922年1月場所の鶴ヶ濱(つるがはま)以来98年ぶり


という状況だったのです。両県とも非常に珍しい状況ともあって、急遽パブリックビューイングが実施されるほどでした。郷土の力士への応援に非常に熱が入っていたのも、今回の大相撲初場所が盛り上がった要因でしょう。


●千秋楽の取り組み、優勝争いの行方は…


大相撲初場所(1月場所)の千秋楽は、正代関が御嶽海関と、徳勝龍関が結びの一番で貴景勝関との取り組みが組まれました。本来千秋楽は、これより三役とも呼ばれるように、三役(大関・関脇・小結)および横綱の直接対決が行われます。しかし、今回は大関と幕尻が当たる極めて稀な取り組みが決まりました。


千秋楽結びに平幕力士が出たのは昭和以降で2例しかなく、72年初場所に大関清国関を破って初優勝した栃東関以来48年ぶりのことです。


【2020.01.26.17:30更新】
そして、行われた取り組みでは正代関が○・徳勝龍関が○となり、この結果、

徳勝龍関が幕内で初優勝



を果たしました。徳勝龍関は、十両・三段目・序ノ口で優勝各1回の経験がありますが、幕内では三役および三賞の経験もなく、33歳5か月での初優勝は、1958年以降で年長3位の記録です。また、奈良県出身の力士としては1922年1月場所の鶴ヶ濱(つるがはま)以来98年ぶりの快挙でした。


徳勝龍関が所属する木瀬部屋では、宇良さんも序二段の優勝決定戦を制して優勝を果たしました。怪我からの復活が期待されます。


◎まとめ


今回は、千秋楽を迎えた大相撲初場所(1月場所)の結果がどうだったのか、優勝力士は誰なのかをご紹介しました。序盤から金星が多くみられた大相撲初場所は、平幕力士の活躍が目立ちました。そして、千秋楽の取り組みの結果、正代・徳勝龍関が初めての幕内優勝を果たしています。怪我が多いのが心配されますが、今後の熱戦にも期待しましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。

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