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比例代表制のドント式とは?計算ややり方も/選挙投票が初めて・中学生向け公民

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国政選挙の際には、比例代表やドント式などの言葉を聞いたことがあるかもしれません。どのような仕組みで計算がなされて決まるのか、やり方も知っておきたいですよね。今回は、初めて選挙に行く方や公民を学ぶ中学生などに向けて、小選挙区や比例代表のドント式の仕組みをご紹介します。



◎国会議員の選挙に初めて行くのでわからない方へ、やり方と現住所が確認できる身分証明書が重要


衆議院と参議院議員選挙などの国政選挙をはじめ、選挙の投票に初めて行く際はわからないことだらけでしょう。何をすれば良いか不安かもしれませんが、最低限二つだけ押さえておけば大丈夫です。



●選挙の持ち物は、現住所が確認できる身分証明書:免許証・パスポートなど


一つ目は持ち物に関してです。事前に送付される入場券があれば望ましいですが、実は身分を証明できるものがあれば投票ができます。現住所が確認できる身分証明書であれば、どの場所に住んでいる誰が来たかを特定できるためです。パスポート・マイナンバーカード・運転免許証などが身分証明書として使えます。18歳の方の身分証明書としてしばしば学生証が挙げられますが、それだけでは本人表明書として認められないこともあるため、マイナンバーカードと合わせて持っていくのが無難でしょう。



●選挙で初めての投票をする際に知っておきたいことは一つだけ


実際に投票所に行って何をすれば良いかが不安でしょう。しかし、投票までの動きは、現地に担当者が何人もいますので、言われるままに従っていれば心配ありません。押さえておきたい二つ目は、投票そのものです。参院選と衆院選などの国政選挙では同じ場所で別のものを2回投票します。(小)選挙区と比例代表と呼ばれる2回の投票で、何に対して投票をするのかを次の項目で順番にみていきましょう。

投票の際の持ち物ややり方に関する詳しい内容は、こちらの記事で触れておりますので、参考にしていただければ幸いです。



◎次の衆議院選挙までに知っておきたい小選挙区とは、2017・2019の傾向、共倒れも


1回目に投票するのが、小選挙区です。衆議院議員選挙は、都道府県の中で2~25に区域が分けられています。それぞれの選挙区に立候補者がいて、その中から一人を選ぶのです。得票数が最も多い人が当選で、国会議員に選ばれます。

投票できる選挙区は、ご自身の住民票がある場所だとまずは押さえておきましょう。たとえば、関わりのある人が立候補していて票を入れたいとしても、他の選挙区であれば1票を投じられません。住民票は特に移す手続きをしていなければ実家にありますので、投票できるのはその地域で立候補している人のいずれかです。

最近では、与野党で候補者の調整が進み、考え方の近い人同士で票を奪い合わないような工夫が起こっています。2017年の衆議院選挙でも選挙協力などが目立って与党1人vs野党1人の構図が多くの小選挙区でありました。



●参議院選挙は小選挙区ではない?共倒れも起こる


一方で、参議院議員選挙については都道府県全体が一つの地域としてみなされています。選挙区一つが大きいため、地域によっては1位でなくても当選できる地域が多いのです。以下には、2016・2019衆議院選挙の定数(当選者の人数)を示しました。上位●人が議員になれると考えるとわかりやすいでしょう。なお、2016年より鳥取県と島根県・徳島県と高知県は一つの区域(合区)とみなされています。



○共倒れとは


複数人が当選する場合には、より多くの議席を得ようと同じ政党から何人も立候補することがあります。票がうまく分かれると複数議席獲得も可能ですが、開票するまでわからないのが難しい点です。同じ政党の候補者が票を取り合うことで、どちらも当選できなくなる共倒れもしばしば見受けられます。たとえば、2人当選のところに4人立候補したとしましょう。A党には合計で25+45=70万票なので1人であれば当選しています。しかし、この例では無理して2人立候補したために両方とも落選していますよね。2019年はそれほど目立ちませんでしたが、過去には複数区で共倒れするケースがしばしば起こっています。



◎比例区、比例代表制のドント式とは?計算ややり方【中3公民】



●参議院と衆議院議員選挙での比例区・比例代表とは


比例代表とは、特定の政党に投票された票に応じて、決まった議席数を分け与える方法のことです。選挙区とは異なり広範囲の区域で比例区が設けられており、ドント式と呼ばれる方法で配分が決まります。ここでの立候補者・当選者は、個人よりも政党の代表者としての位置付けが強いです。選挙では2枚目の投票用紙として渡され、立候補している政党名を記入します(参議院選挙では個人名の記入もできます)。



●比例代表制のドント式とは?計算ややり方


比例代表のドント式とは、各政党の票数を1以上の整数で順番に割り算をして、出てきた数字の中で大きいものから順位を付けていく方法です。偏りを踏まえて議席を決めていくことで、より公平な配分になるとされています。


言葉だけではわかりづらいでしょうから、具体的な計算ややり方を図でみていきましょう。48議席が与えられている比例区に、8つの政党が候補として出ました。得られた票数はそれぞれA党:6432票・B党:55090票・C党:7679票・D党:35091票・E党:69907票・F党:22081票・G党:99546票・H党:76308票です。



最初に行うのは、計算で、まずはそれぞれの数字を1で割ります。もちろんですが、同じ数字が入りますよね。次の行ではそれぞれの数字を2で割るのです。6432÷2=3216・55090÷2=27545などとなり、整数ではなくても四捨五入せずにそのままにしておきます。さらに次の行ではそれぞれ3で割った数字、その次は4で割った数字と割り算を繰り返していくのです。



得票数の割り算が終了すれば、議席配分に移ります。表の中で一番大きな数字から順番に選んでいくのです。今回の例であれば、1番大きいのは99546であり、これでG党に1議席が入りました。次に大きな数字は76308であり、今度はH党です。3番目は69907のE党・4番目は55090のB党と続きますよね。


「一番大きな数字から順番に選んでいく」のがルールですから、票数が多いところはさきにいくつも議席が獲得できます。たとえば、G党の÷2の数字は49773でA・C・D・Fを÷1した数字よりも大きいですよね。そのため、順位としては、G党の2番目がA・C・D・Fの1番目よりも優先されます。番号を振ったところを色付けするなどして、残ったもので一番上のものを比べるとどの数字が大きいかがわかりやすいかもしれません。



この操作を繰り返し、定数に達したところで終了です。今回の例では、A党:0・B党:7・C党:1・D党:4・E党:9・F党:3・G党:14・H党:10議席となりました。票数に応じて議席を配分するため、選挙区よりも様々な政党に分散するのが比例代表の特徴です。


なお、小選挙区での予想以上の当選や惜敗率による重複立候補対象外などで、得られた議席よりも立候補者数が少ないこともあるかもしれません。その場合は、さらに割り振りを続けて別の政党に議席を与える繰り上げ当選が行われます。たとえば、G党の候補者が13人しかいなかった場合、14番目は欠員となるため、次に数字の大きい(49番目の)D党に1議席が配分されるのです。



◎まとめ


今回は、初めて選挙に行く方や公民を学ぶ中学生などに向けて、小選挙区や比例代表のドント式の仕組みをご紹介しました。2回投票するうち、候補者に投票して上位1~6人の当選者を決めるのが選挙区、主に政党に投票して、配分によって議席が決まるのが比例区だと押さえておきましょう。次回は参議院と衆議院にどのような違いがあるのかを任期や被選挙権などの観点から触れていますので、参考にしていただければ幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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