2021年に卒業予定である学生にとっては就活解禁が迫っていて、就職活動で気になることも多いかもしれません。一方で、就活解禁日が前倒しされるとの話題を耳にされた方も多いのではないでしょうか。企業の採用市場では近年、早期化が加速しており、それに伴ってルールなどにも議論が及んでいます。

これから就職活動をされる2021年卒業・2022年卒業の学生の皆さんにとっては解禁日などの情報をしっかりと把握しておきたいものですよね。今回は、就活解禁に関する最近の動きと、2021年卒業・2022年卒業の学生におすすめしたい就職活動の準備を、110社以上接触した2020年卒就活の経験者がご紹介します。



◎就活ルール廃止の発言、2021・2022年の選考解禁日や就職活動はどうなる?

2018年9月に経団連が『採用選考に関する指針』の廃止を表明したことで、就職活動の解禁が前倒しになるのではと言われていました。その後、政府主導に変更されて、当面は現行日程が続くと言われています。具体的には、卒業前年の3月1日に採用情報を公開してエントリーを開始し、6月1日に面接などの選考を始め、10月1日に内定式をする流れです。

しかしながら、このルールはあくまでも目安として設けられているものであり、法的な拘束力は特にありません。小規模のベンチャー企業・外資系企業・コンサルティング業界などは早期選考に踏み切っているところも多く、それを受けて前倒しを解禁する経団連所属の日系企業も出てきています。私がインターンシップに参加した日系企業も「もう我慢できないので、今年から早期選考を開始する」と話をされていて、インターン終了後の早期選考の案内をいただきました。

企業側が優秀な人材確保を目的に早くから動く風潮はここ数年で急加速しており、ルールが形骸化している以上は2021・2022年卒の就活市場でも解禁前倒しの流れがより強くなるものと見られています。



◎2021年卒・2022年卒の学生はどのように準備すればよいのか?


●2021年卒業見込みの学生

○企業の情報を集めて、興味があるところを絞っておく

本選考が目前に迫っているので、早めに準備を進めるのが大切です。自己分析を通して面接での話す内容や価値観の軸を定めるのはもちろんのこと、行っておきたいのは業界研究や企業研究です。全ての企業を見られない以上、明らかに興味のないところや合わないところは外さなければなりません。

また、入社してからのミスマッチを避けるためにも、ある程度の特徴は見ておく必要があります。具体的な項目では、理念・事業内容・給与・勤務地・創業してからの変遷と資金面などは文面からも調べられるでしょう。調べる先は、企業のホームページや就活の媒体などから、あるいはその会社に勤めているまたは内定している先輩から聞く方法などが挙げられます。

ただし、先輩からの評価や会社のページに書いてあることが全てだとは思わないようにしましょう。具体的な事業内容は機密上公表できませんし、会社のマイナス面はなかなか正直に表には出せないものです。あくまでも参考程度にとどめ、様々な方法で接触をしてご自身で見極めるのをおすすめします。この時期では冬のインターンシップの選考はほぼ終わっていますが、インターンを経由した本選考の募集をしている企業も多いため、そこにエントリーして短期間で会社の様子を見るのも良いでしょう。


○本選考をしているところにはすぐにエントリーする

既に本選考を始めている企業も多く存在しています。特に、小規模のベンチャー企業・外資系企業・コンサルティング業界などは内定が3月には出ているなどかなり動きが早いです。就活解禁日を待っていて、「さあ始めよう」という段階でエントリーすらできない状態の企業があるのはもったいないですよね。

また、経団連に所属していたとしても、募集あるいは本選考中のところもあるかもしれません。気になる業種や業界に関しては、エントリーを受け付けているかを調べてみましょう。人数が集まり次第締め切るところもありますので、見つけたらすぐにエントリーされるのがおすすめです。


●2022年卒業見込みの学生

就職活動の早期化が加速している現在、「あと1年あるから」と悠長に構えているわけにもいきません。企業の選考が本格化するのはもうしばらく先ですが、今からでもできることを3つご紹介しましょう。


○自己分析をする

自己分析とは、自分自身がそのような価値観を持っているかを知ることです。就職活動で全ての企業を見るのは不可能ですから、適した企業に接触する必要があります。その際に、軸が定まっていないとどうすれば良いかとさまよっていましますよね。

就活の選考では面接やグループディスカッションなどがありますが、そこでは自分の役割を考えて行動することが求められます。ご自身にあった振る舞いや話ができるためにも、まずは、自分がどのような人なのか、具体的には大切にしていることと強みや弱みをはっきりと挙げられるようにしてみましょう。

方法はいくつか挙げられますが、よくあるものは過去を振り返り、自分の感情が動いた瞬間を考える方法です。数多くの経験をする中でも、忘れることなく記憶に強く残っているものはありますよね。それはご自身が何か感情を抱く、あるいは改善などをするために動こうと知覚した、言うならばその後のご自身に影響を与えた瞬間なのです。ふと思い出す過去の出来事があるのであれば、なぜ思い出すのか、今にどう関係しているかを書き出してみましょう。


○長期インターンシップに参加する

就職活動にはまだまだ早いけれども、大学で時間を持て余しているという方もいらっしゃるかもしれません。その場合におすすめなのが、長期インターンシップへの参加です。インターンシップは特定の会社に一定期間就業体験として参加し、その会社のことを知り、社会人としての学びを得るために設けられています。

短期のものと大きく違うのは、じっくりと会社や仕事に向き合う時間がある点です。軽く雰囲気を見て終わりではなく、様々な業務や試行錯誤をする中でご自身の強みや興味のあることにも気づくきっかけとなるでしょう。実際に現場を長期間見る中で、合わないと感じるところもあるかもしれません。しかし、それこそがご自身の価値観に気付く貴重な機会であり、本格的な就職活動までに時間があるからこそできることです。

そして、インターン先での活躍が認められて、ご自身と会社側の双方の息が合うと、そのまま入社の内定に至ることもあります。そうなればそもそも就職活動を行う必要がありませんから、残りの時間を会社あるいはご自身のしたいことに有効に使えるでしょう。


○企業分析とサマーインターンシップのチェック

2022年卒業向けのサマーインターンシップは早いところであれば2020年5月ごろには選考が行われています。特に、小規模のベンチャー企業・外資系企業・コンサルティング業界は、早期からより優秀な学生を獲得しようと動いているところが多いです。

企業を調べてみて、気になるところがサマーインターンシップを開催しているかをチェックしてみましょう。まだ募集要項は出ていないと思われますが、2021卒向けのインターンシップを今年2019年に開催していれば、そのときの募集内容などを見られるかもしれません。『サマーインターン 2019or2021向け』などと検索して過去の動きを調べると良いでしょう。



◎まとめ

今回は、就活解禁に関する最近の動きと、2021年卒業・2022年卒業の学生におすすめしたい就職活動の準備を、110社以上接触した2020年卒就活の経験者がご紹介しました。2021年卒業の方は時間がありませんので、企業分析およびエントリーを進めていくようにしましょう。

また、2022年卒業の方も、自己分析や長期インターンシップを通して就活の準備を進めていくのがおすすめです。今後長い時間を投資して身を置く場所を決めることですから、時間をかけて見極めていっても後悔しないでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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