エクセルで数字や文字が入っているセルの数を数えることをしたい場合もあるかもしれません。特定の文字列を数える作業を直接調べる以外の方法でできると、データが多いときでも効率良く行えそうですよね。一言で数えるといっても、数字の入ったセルを数える・ある文字の数を数えるなどエクセルでは目的に応じて使う関数が異なるのが特徴です。今回は、Excelで数値の個数や文字が入っているセルを数える方法をご紹介します。
選択したセルの数を数えることを関数で行いたい場合もあるかもしれません。範囲が広い場合には自動で計算できると便利でしょう。Excelで選択したセルの数を数えるには関数ROWSと関数COLUMNSの組み合わせを利用します。数式は『=ROWS (セル範囲)*COLUMNS (セル範囲)』です。たとえば、『=ROWS (B4:G9) *COLUMNS (B4:G9) 』とすることで、指定したセルの範囲の行と列の数を掛け算することでセルの数を求めています。なお、この方法ではセルに書かれている値が何であるかは関係ありません。特定の文字の個数を数えることがしたい場合の方法を次以降で見ていきましょう。
数字の入ったセルを数える際には、直接的にExcelで個数を数えるのも良いですが、文字の情報が多いと時間がかかったり間違えたりするかもしれません。エクセルで数字の入っているセルを数える場合は関数COUNTを使うのが良いでしょう。COUNT関数とは、指定したセル範囲で数値が書かれているセルがいくつあるかを書き出します。文字列や空白などが無視されるため、エクセルで数字が入ったセルの個数だけを数えるときに便利です。
Excelで数字の入っているセルを数えるときの書式は『=COUNT(調べるセル範囲)』で表されます。エクセルの列のF4からF9までの範囲で数字の入ったセルを数える場合は、たとえば結果を表示するセルに『=COUNT (F4:F9) 』と入力しましょう。 ()や:も含めすべて半角英数字で入力します。
エクセルで数字が入っているセルをカウントする際には0以外のみを数えたいこともあるでしょう。先ほどの例でお気付きになったかもしれませんが、0は数値として数えられています。エクセルで数字の個数を数えるとはいえ、データを整理する場合に0が含まれていると不都合なときには、数字の0が書かれているセルを数えることで0以外のセルの数を求めましょう。具体的な式は、『=COUNT(調べるセル範囲)ーCOUNTIF(調べるセル範囲,0) 』です。COUNTIF関数は特定の条件を満たすセルのみを数える関数で、今回は0が入力されているセルがいくつあるかを数えています。
エクセルで同じ数字を数えることをしたい場合もあるかもしれません。Excelで同じ数字をカウントする場合は、COUNTIF関数を利用することで重複を抽出しましょう。たとえば、エクセルのB4からB9の中で同じ数字が入っているセルの数を数えるときの数式は、『=COUNTIF ($B$4: $B$9,B4)』などとすると隣のセルに重複があるかを抽出できます。
Excel/エクセルでセル内の数字の桁数を数える場合は、文字数を算出するLEN関数を使いましょう。数式は『=LEN(調べたい数字が含まれているセル番地)』です。書式設定では様々な形式になっていても、元々読み込まれている数値で桁数が計算されます。
エクセルでは数字の種類を数えることをしたい場合もあるかもしれません。その際には、SUMPRODUCT関数とCOUNTIF関数を組み合わせます。具体的な式は『=SUMPRODUCT(1/COUNTIF(調べるセル範囲,調べるセル範囲))』です。サムプロダクト関数は、範囲または配列の対応する要素の積を合計した結果を返し、「1/COUNTIF(調べるセル範囲,調べるセル範囲)」の計算でエクセルのそれぞれのセルに書かれている要素に、個数の逆数として数値が当てはめられることで、数字の種類を数えることができます。
エクセルでは文字の入っているセルを数えることをしたい場合もあるかもしれません。Excelで文字が入っているセルを数える際にも様々な関数を使ったり組み合わせたりすることが考えられます。ある文字の数を数えるなどエクセルで行いたいことに応じてうまく使い分けると便利でしょう。
エクセルで空白ではない文字が入っているセルを数える際に利用するのが、COUNA関数です。Excelで指定した範囲のうち空白以外の文字が入っているセルの数を数えることができます。基本的な式は『=COUNTA (セル範囲)』です。たとえば、K3からK9のセルの中で文字が入っているセルの数を数えたいのであれば『=COUNTA(K3:K9)』で求められます。
ちなみに、COUNTBLANK関数を使うと空白のセルのみを数えることが可能です。また、エクセルで文字だけを数える場合は、COUNTA関数と先ほどご紹介したCOUNT関数と組み合わせて『=COUNTA (セル範囲)ーCOUNT (セル範囲)』とすると数値を除くことができます。
Excelで文字の入っているセルを数える際には、特定の文字列を数えることをしたい場合もあるかもしれません。特定の文字の個数を数えるには、関数COUNTIF関数を利用します。基本的な書式は『=COUNTIF (セル範囲,”数えたい値”) 』です。『=COUNTIF (K3:K9,”Excel”) 』などと入力します。
この式である文字の数を数える際に押さえておきたいのは、完全一致しているセルのみ計上されるという点です。☆彡などは数に入っていません。もし含まれているものを全て取り出したい場合には、数えたい値の前後に(アスタリスク)を付けましょう。『=COUNTIF(K3:K9,”Excel*”)』のようにすることで、部分一致も含めたセルの数を数えることが可能です。
エクセルで○と△の数を数えるといったように、複数の条件のどちらかに当てはまるセルの数を数えるときには、2通りの方法が考えられます。1つ目は、『=COUNTIF(セル範囲,”○”)+COUNTIF(セル範囲,”△”)』と足し合わせる方法です。被りがなければそれぞれに当てはまるExcelのセルの個数を数えることで合計値として求められます。2つ目は、『=SUM(COUNTIF(セル範囲,{“○”,”△”}))』とする方法です。検索条件を羅列することでそれぞれの要素の個数を数えて最後にSUM関数で合算しています。なお、この場合は検索条件はセル参照ができませんので、調べたい値を直接入力しましょう。
今回は、Excelで数字や特定の文字が入っているセルの数を数える方法をご紹介しました。エクセルではセル内の文字や数字など数えるものによって使う関数が異なります。いくつもあるため一気に把握するのは難しいかもしれませんが、条件や取り出したいものによってうまく使い分けましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。