エクセルでは左から何文字目以降のみを取り出したいということもあるかもしれません。Excelで頭文字などを抽出できると索引として利用したり並び替えに使えたりと便利ですよね。エクセルではMIDのほか右からなど様々な関数を使い文字を抜き出すことが考えられのがポイントです。今回は、文字を抜き出す関数として押さえておきたいものをご紹介します。
エクセルで左から何文字目までを抽出できるのがLEFT関数です。左側から指定した数のみの文字を抜き出す機能があります。基本的な式は、『=LEFT(文字列,文字数)』です。たとえば、『=LEFT(B5,3)』とするとB5に書かれているCurlpingのうち左から3文字目までの「Cur」が取り出されました。日付を抽出する場合にはシリアル値で取り込まれるため、想定している値にならないときには書式を変更しましょう。
Excelで頭文字を抽出したい場合でも、同様にLEFT関数を使って行えます。今度は取り出す文字数を1にして、『=LEFT(B5,1)』などと入力しましょう。
エクセルで右から何文字目以降を抜き出すときにも関数LEFTが使えますが、先頭からの文字数が異なるとうまく抽出できないかもしれません。そこで、特定の番目以降の文字を取り出す方法を次の項目でみていきましょう。
エクセルで左から何文字目以降を取り出すことをしたいかもしれません。Excelで先頭から抽出するのであればLEFT関数でしたが、左から何文字目以降を抽出と途中からの場合にはMID関数を利用します。指定した位置から特定数の文字を抜き出すことができ、関数の基本的な式は『=MID(文字列,開始位置,文字数)』です。たとえば、左から6字目以降を取り出すときは『=MID(E2,6,8) 』なとと入力します。Excelで左から何文字目を抽出するのであれば文字数を1にすることで特定の1文字だけを取り出せるでしょう。
Excelで右から何文字目だけを抽出するなど右端を基準にして考える場合には、RIGHTを利用します。文字列の最後から何文字目までかを抽出する機能があり、基本的な式は『=RIGHT (文字列,文字数)』です。何文字目だけの場合には「文字数」のところが1または無記入になります。
また、エクセルのMIDで右から特定の文字数を抜き出すときには、逆に言えば左から(元の文字数-抜き出さない文字数)を抽出することになるため、元の文字数がわかれば入力しやすいでしょう。Excelの文字数を数える関数はLENであり、エクセルのMIDで右から数えると『=MID (セル参照,LEN(セル参照)-右からの文字数,取り出す文字数)』です。
エクセルのLEFT関数を使うことでは様々な応用が考えられます。おすすめはRIGHT関数との組み合わせです。たとえば、N番目の文字を取り出したい場合には『=LEFT(RIGHT(セル参照,N)』とすることで、右端からN番目を含む文字列を取り出したときの先頭を表示できます。これはMID関数で右側から特定の文字を取り出すのと同じことのため、使いやすい方を利用するのが良いでしょう。
エクセルでは先頭から何文字かを削除したいこともあるかもしれません。削除した後の文字は逆に言えば先ほどの抽出と同じことになるため、特に消す文字数が一定の場合には押さえておくと便利でしょう。Excelで先頭から何文字かを削除するには2つの方法が考えられます。1つ目は、先ほどご紹介したRIGHT関数を使う方法です。たとえば、先頭からN文字削除したいのであれば式は『=RIGHT(参照セルor文字列,(文字数-N)』となるでしょう。エクセルで右から何文字目までを抽出するため、逆に言えば左から何文字かは削除していると考えています。ただし、文字数が行により異なりかつ消したい文字数が同じ場合には数式のコピーがあると扱い辛いかもしれません。
2つ目は、REPLACE関数を使う方法です。指定した文字数を他のものに置き換える機能で、基本的な式は『=REPLACE(文字列または参照セル,開始位置,文字数,置換文字列)と表記し、単に削除したいときには置換文字列を空白””にします。消したい文字の開始位置を変えられるのもポイントで、エクセルで先頭から何文字を削除するのであれば開始位置を1としましょう。たとえば、Excelで先頭から何文字かを削除するときの文字数をNとするならば、『=REPLACE(B3,1,N,””)』などと入力します。
今回は、Excelで文字列を左端・途中・右端から取り出す方法をご紹介しました。エクセルのLEFT関数などは応用として他の関数と組み合わせることでより便利に利用できるでしょう。また、エクセルで右から何文字目を削除するなど、消す方法も合わせて押さえておくと抽出の幅が拡がります。最後までお読みいただきありがとうございました。