大阪から奈良駅に向かうにはJRなど何の電車が便利なのかがになるかもしれません。JR大和路線の運行状況によっては代わりに利用できる路線も押さえておくとより選択肢が広がりますよね。梅田から奈良駅にあるいはその逆でJRなどを使ってアクセスするのは様々な方法が考えられ、おおさか東線の梅田乗り入れで更にバリエーションが増えているのが特徴です。今回は、奈良と大阪の間の行き来(近鉄奈良から梅田など)で便利な路線と、大和路線で乗り換えができる駅などをご紹介します。
JRと近鉄の乗り換えで近い駅や距離などをまずはみていきましょう。大和路線の振替輸送では近鉄が代替手段になることが多く、遠回りする方が早く着けることもあります。JR大和路線の運行状況などを見ながら、乗り換えをするかを検討されると良いかもしれません。
表では、大和路線の各駅から近鉄あるいは大阪メトロに乗り換える場合に近い駅をまとめました。近鉄大阪線は大坂上本町までアクセスでき、一部は大阪難波にも乗り入れます。また、南大阪線は大阪阿部野橋(天王寺)に到達し、近鉄橿原線は大和西大寺で近鉄奈良線に乗り換えが可能です。久宝寺や八尾に関しては大阪メトロも一応候補にはなりますが、それぞれの駅で近鉄大阪線の方が近いため参考程度でしょう。
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大和路線の駅間距離や運賃、快速の停車駅などは以下の通りです。直通快速は途中の久宝寺駅からおおさか東線に入ります。特に奈良方面から利用する場合は、JR難波駅まで行くのが普通と快速、大阪駅まで行くのが区間快速と大和路快速だと押さえておくと間違えないでしょう。また、快速には通常は通過する柏原駅始発のものがあります。
近鉄奈良線の駅間距離や特急あるいは急行などの停車駅は以下の通りです。準急は生駒から各駅停車で、区間準急はさらに瓢箪山(ひょうたんやま)・枚岡(ひらおか)・額田(ぬかた)にも停車します。
梅田駅から近鉄奈良駅まで向かうには、梅田より大阪市交通局(大阪メトロ)の御堂筋線を利用してなんば駅まで行き、近鉄奈良に向かう電車に乗り換えることでアクセスできます。大阪難波駅が始発である急行の近鉄奈良行きを利用すると、所要時間は60分ほどで運賃は850円です。御堂筋線はかなり混雑し、座るのは簡単ではない時間帯もありますが、近鉄奈良線は乗り換え駅の大阪難波駅を始発とする列車も多いため、最も時間がかかるところではゆったりと移動できる点は魅力でしょう。
梅田から奈良へJRを使って移動するのはいくつかの経路が考えられます。1つ目は、大和路線を利用してアクセスする方法です。大阪環状線内回りを経由して大阪から奈良駅まで1本で行ける路線であり、大阪駅で座席を確保できると終点まで座っていられるのは便利かもしれません。なお、大阪環状線では、関空へ向かうものや奈良へ向かう電車など様々な行き先の列車が同一のホームから出発しているのが注意点です。乗る種類を間違えると、桜島(USJ)・関空・和歌山・五条など想定していないところに着いてしまうかもしれません。「奈良行き」または「加茂行き」の電車、あるいは「大和路快速」と書かれた緑の表示の電車であるかを確かめるようにしましょう。
大阪から奈良にJRで行く方法として2つ目に考えられるのが京橋駅から学研都市線(JR片町線)を利用することです。大阪環状線外回りで3駅先の京橋駅まで行ってから、学研都市線に乗り換えて奈良方面に向かいます。また、大阪駅から徒歩5分ほど南側にある北新地駅から乗車すると、JR東西線から学研都市線に直通するため、乗り換えをしたくない場合はその方法も候補にすると良いでしょう。ただし、学研都市線は多くが途中の駅で終点となり、1時間に2本ある快速木津行きも最後の2駅で奈良線に乗り換える必要があります。奈良行きも0ではないですが、1日に数本程度のため、乗り換えが前提となると考えておく方が良いかもしれません。
梅田から奈良駅に向かう場合の方法としては、おおさか東線を利用することも考えられます。ルートは2通りで、先ほどの学研都市線に京橋まで乗車してからおおさか東線に乗り換えて大和路線に入るパターンと、JR京都線で新大阪まで行ってからおおさか東線に乗り換える方法です。特に、新大阪からおおさか東線に乗車する方法は、始発駅ということもあり比較的に座りやすいでしょう。また、大和路線に直通する快速が平日の夕方を中心に運行していて、乗り換えを極力減らしたい場合にはおすすめです。
さらに、2023年3月18日からは、おおさか東線の梅田乗り入れが始まるためより便利になるでしょう。おおさか東線は現状奈良から新大阪を結んでいますが、梅田北駅の開業によって大阪駅の西側まで乗り入れることになります。特急はるかやくろしおなどが通過していたグランフロント大阪の西側の地下の周辺になり、大阪駅と同一の扱いになる見込みです。おおさか東線で梅田駅まで1本で行けることで、大和路線に限らず、大阪から奈良のアクセスの選択肢が増えるでしょう。
奈良から梅田方面へ電車でアクセスしたい場合もあるかもしれません。同様に様々な経路が考えられますが、始発の駅などの面で少し状況も異なるのが特徴です。どのようなルートが便利なのかを見ていきましょう。
JR奈良から大阪駅に向かう方法としてまず考えられるのは大和路線を利用することです。基本的に1時間に4本程度走行しており、大阪環状線外回りを経て大阪駅に1本でアクセスできます。また、途中の久宝寺駅からおおさか東線に乗り入れる直通快速を利用すると2023年3月18日以降は大阪まで1本で行けるようになりました。朝が中心ですが、タイミングが合う場合には利用されても良いでしょう。
JR奈良から梅田方面には学研都市線を利用してもアクセスできそうですが、奈良駅から学研都市線方面に1本で行ける電車は、朝の5時台の西明石行き(土日祝日は宝塚行き)と新三田行きの2本のみです。JR奈良線を使って2駅先の木津駅まで行けば1時間に2本程度始発の快速電車がありますが、それなら奈良駅始発の大和路線の快速電車を利用した方が手間がかからないでしょう。
近鉄奈良から梅田に向かう際には、近鉄奈良線⇒大阪メトロの順に乗り継ぎますが、特に始発のない御堂筋線は基本的に座れないものと考えておく方が良いでしょう。特に、平日の朝に梅田方面に向かう場合は乗車することそのものも難しい場合があり、10分ほどとはいえ負担は大きいかもしれません。混雑をなるべく避けるのであれば、ほぼ並走している四つ橋線や谷町線(こちらは大阪難波ではなく大阪上本町駅で乗り換え)、あるいは鶴橋駅で乗り換えて大阪環状線内回りを利用することも考えられます。
新大宮から梅田まで向かう場合には、近鉄奈良まで戻ってからJRを利用するのであればそのまま近鉄奈良線を利用するのがおすすめです。ただし、新大宮からJR奈良駅までは1.1kmで14分ほどすると到着します。先述の通り大和路線は奈良駅始発の電車も多いですから、確実に座ることを考えると徒歩で移動するのも一つの手段かもしれません。
今回は、奈良と大阪の間を電車でアクセスする場合に便利な方法は何かを、大和路線の乗り換えも含めてご紹介しました。近鉄奈良線と御堂筋線の組み合わせのほか、大和路線・学研都市線など様々なルートが考えられ、おおさか東線も梅田北駅が開業することでさらに選択肢が増えてきています。運賃・所要時間・座りやすいかはどちらの方向なのかでも変わってきますので、比較したうえで検討されるのがおすすめです。最後までお読みいただきありがとうございました。