JR京都線(大阪から京都)快速と新快速の違い|時間(何分)・停車駅・料金で比較


「JRの快速と新快速の違いは何ですか?」関西ではよく使われる列車ですが、快速と新快速はどう違い、どっちが早いのかがわからない場合もあるかもしれません。大阪駅から京都駅まで快速で行くと何分かかるのか、新快速と快速の時間の差はどの程度あるのかを知っておくと移動の際に便利ですよね。今回は、新快速と快速の違いとして、大阪駅から京都駅の快速の停車駅や、快速・新快速を大阪と京都の間で利用する場合の特徴などをご紹介します。

◎大阪から京都・JR京都線の快速と新快速の違い|時間(何分)・停車駅・料金


JRで大阪駅から京都駅にアクセスする際、普通電車のほかに新快速と快速があります。大阪から京都において快速と新快速の違いは何か、停車駅・時間・料金を順に見ていきましょう。


●大阪駅から京都駅への快速の停車駅は?


新快速と快速の違いとしてまず挙げられるのが停車駅です。大阪駅から京都駅へ向かう快速の停車駅には2種類あります。1つ目は、大阪⇒新大阪⇒茨木⇒高槻⇒長岡京⇒京都に停車するタイプです。始発電車から朝のラッシュ時にかけて運行される電車で、時刻表には「快I」または「快L」と表記されます。2つ目は、大阪⇒新大阪⇒茨木⇒高槻⇒島本⇒山崎⇒長岡京⇒向日町⇒桂川⇒西大路⇒京都という停車駅の快速電車です。朝のラッシュ時から終電の大部分の電車に採用されています。時刻表には「快G」または「快H」と表記されており、駅での電光掲示板の表示や放送では「停車駅は、新大阪・茨木・高槻から各駅」と案内される点を押さえておきましょう。一方、新快速の停車駅は、大阪⇒新大阪⇒高槻⇒京都とシンプルで、快速よりも停車駅が大幅に少ないのが特徴です。



●新快速と快速の違い:時間の差は?


快速を大阪から京都まで利用する場合の所要時間は、平日は41.5分ほど(41分から44分で41.2分が多い)で、土日祝日は43分ほど(41分から45分で大部分が43分)です。早朝時間帯の、島本・山崎・向日町・桂川・西大路の各駅を通過する快速電車は、平日は34分から38分・土日祝日は33分から35分で京都駅まで向かえます。


一方で、途中の停車駅が新大阪・高槻のみの新快速の所要時間は、29分ほど(28分から30分だが、ほとんどが29分)です。早朝時間帯の快速と比較すると1.22倍・通常の快速と比較すると1.45倍速く京都方面に向かえます。実際、新快速電車はJR京都線の途中(多くは島本~長岡京の間)で快速電車を追い抜くことが多いです。大阪駅で新快速よりも6.7分早く出発する快速があれば、京都には後の新快速が先に着きます。できるだけ早くアクセスしたい場合には、快速を見送ってでも15分おきには来る新快速電車に乗ると良いでしょう。


●大阪から京都の電車で安いものは?


大阪から京都の新快速電車がこれだけ速いと、料金で安いor高いの違いがあるのではと感じるかもしれません。しかし、実は乗車券は在来線では共通で、大阪と京都の間の運賃は580円です。このほか、新快速にはAシートと呼ばれる例外があります。JR西日本のAシートとは、新快速電車の1車両内に設定された全席指定の有料座席で、コンセントやWi-Fiが利用できるのが特徴です。840円の指定席券もしくは「A-SEAT」600円を追加すれば確実に座れますが、2025年現在は1日6往復12本のため、利用できる機会は限られます。通常の自由席であれば、快速も新快速も料金は同じです。そのため、JR京都線において新快速にするか快速にするかを料金で迷う必要はありません。


ここまでを見ると新快速を選ぶメリットが大きいように思えますが、デメリットもあります。特に混雑が激しく、大阪駅からでも座席を確保しにくい点です。一方、快速電車は通勤時間帯でも座れることが多く、高槻から京都までは隣席が空いて快適に移動できるケースもあります。停車駅は多いものの、所要時間は30〜40分程度と大きく変わるわけではありません。私鉄と比較しても十分速いため、混雑を避けて移動したい場合には快速を選ぶのもおすすめです。



◎新幹線・特急とJR快速・新快速を比較|大阪→京都の所要時間・料金


在来線には、普通・快速・新快速のほかに特急列車も運行されています。主な列車名は、サンダーバード・ひだ・スーパーはくと・らくラクびわこ(旧びわこエクスプレス)です。所要時間はサンダーバードが26〜29分、スーパーはくとが27〜29分、らくラクびわこが29分、ひだが30分と、新快速と大きな差はありません。これは走行区間が新快速と同じで、追加通過駅が高槻程度に限られているためです。なお、らくラクびわこは朝夕の通勤利用を目的にしており、1日の本数が少ない点に注意が必要です。特急料金は列車の種類によって異なり、2025年時点では指定席が1670円・グリーン席(スーパーはくととサンダーバード)が2440円・自由席(ひだ)が1340円で設定されています。新快速などとは違い、確実に座れる点がメリットです。

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一方、速さ自慢の新快速を新幹線と比べるとどうでしょうか。大阪駅には新幹線が通っていないため、新大阪駅での乗り換えが必要です。料金の合計は自由席で1450円・指定席で2880円・グリーン車で3650円とさらに高額になります。乗り換え時間を含めると京都駅まで26分ほどで、距離の短さから在来線より圧倒的に速いというわけではありません。ただし、事故や遅延などで在来線が止まった際の代替手段としては有効です。



◎大阪駅から京都駅まで|新快速と他路線の運賃・所要時間を比較


大阪駅から京都駅までは、新快速をはじめとするJR以外にも私鉄を使うルートがあります。代表的なのは阪急京都線と京阪本線です。
・阪急京都線:大阪梅田〜京都河原町まで490円、所要時間は約45分
・京阪本線:淀屋橋〜祇園四条まで500円、所要時間は約50分
いずれもJRより料金は数十円安い程度で、大きな差はありません。
大阪駅から京都駅までなら快速でも何分かは有利であり、直接アクセスするなら新快速もおすすめです。一方で、河原町や祇園四条など京都中心部に行くなら私鉄の方が便利だといえます。詳しい比較についてはこちらの記事で触れていますので、あわせて参考にしていただけますと幸いです。



◎快速や新快速で大阪から京都に向かうと途中で見える新駅


快速や新快速で大阪から京都に向かうと多くの駅を通過しますが、実は比較的新しい駅もあります。これらを知っておくと、途中で降りる際にも役立ちます。


・JR総持寺駅
茨木〜摂津富田間に位置し、ホームドアで全体が囲まれている駅です。南東側には阪急の総持寺駅が以前からあるため、京都線では珍しい「JR」の名称が付いています。駅名募集で一番人気だった安威川(あいがわ:淀川水系の一級河川のひとつ)を抑えて選ばれました。


・島本駅
JRの営業距離が京阪神地域で最も長い場所(7.5km)だった高槻〜山崎間に設置された駅で、大阪府三島郡島本町に初めてできた駅です。開業当初は田園風景が広がっていましたが、2020年以降はマンションや住宅街など都市開発が進みつつあります。


・桂川駅
向日町〜西大路間に位置し、当初は「桂駅」となる予定でしたが阪急との重複を避けて現名称になりました。開業時から大型商業施設や企業ビルが隣接し、周辺の再開発が進んでいます。


これらの駅は開業からまだ10〜15年ほどで、沿線人口の増加とともに利用者が年々増えているのが特徴です。新快速や快速に乗車する際には、こうした「新しい途中駅」にも目を向けてみると、移動が少し楽しくなるかもしれません。


◎まとめ


今回は、JR京都線における快速と新快速の違いについてご紹介しました。「JRの快速と新快速の違いは何ですか?」の答えとしては、停車駅と所要時間にあります。快速と新快速のどっちが早いかといえば、圧倒的に新快速が有利で、快速との時間の差は15分前後です。大阪から京都まで快速で何分かかるのかを把握しておくと、状況に応じて新快速を選ぶ判断材料になります。大阪から京都までの電車で安いものを探すなら、私鉄路線を含めて比較しましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。


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