エクセルなどで作業をするときに、行と列がどっちなのかがわからなくなることもあるかもしれません。エクセルシートには列と行とは書いていないので、すぐにどっちなのかを思い出せるように覚え方を知っておきたいですよね。今回は、Excelの行と列がどっちなのかを特定する方法を、英語やエクセルの機能を含めて5つご紹介します。
エクセルには左側に1.2.3…の数字が、上側にA.B.C…の英文字が振られています。このExcelの英数字を使い、行と列がどっちなのかを記憶するのが一つの方法で、「数字の方が行で、英文字の方が列」です。また、単純に「縦方向が行で、横方向が列」だと丸暗記しても良いでしょう。ただ、捻りなしでは忘れてしまうかもしれません。そこでここからは、文字やエクセルの機能を使うことで連想していく方法をみていきましょう。
列と行は様々な英訳方法がありますが、よく使われているのが、行の英語:Row・列の英語:Columnです。たとえば、エクセルの列である「a列」は英語で「column A」と表され、「F11のセルを見て」は「Please refer to the cell in column F and row 11」と英訳されます。
覚え方としては、列:Columnの方は、『3文字目のエルが縦向き』から連想しましょう。また、行:Rowは、動詞になると「ボートをこぐ」の意味があります。『船が進むのは水平方向の横向き』でイメージすると良いでしょう。
漢字・ひらがな・カタカナ文字の形から連想するのもおすすめです。漢字の行と列を見てみましょう。『行』は右上に2本の横線があり、『列』は右側に2本縦線が出ています。ひらがなでイメージするなら、『ぎょう』はぎの横棒・『れつ』はれの縦棒を目印にしておくと良いでしょう。カタカナで表記すると『ギョウ』と『レツ』です。どちらも横棒か縦棒が目立っているため、はっきり見分けたいのであれば片仮名も良いかもしれません。
エクセルの機能を使うことで、行と列がどっちなのかを思い出す方法もあります。Excelシートの上部にある緑色の部分のうち『表示』を押して『ウィンドウ枠の固定』をクリックしてみましょう。通常のエクセルは上下左右に動かすと、それまで表示されていた項目は見えなくなります。しかし、『ウィンドウ枠の固定』で処理することで、一部の行または列を動かさずに常に表示され続けることが可能です。
『ウィンドウ枠の固定』の項目の二つ目には『先頭行の固定(R)』と書かれた部分があります。よく見ると、セルの横方向に斜線が付いていますよね。また、 『先頭列の固定(C)』の方は縦向きに斜線が付いているでしょう。以上から、行が横方向・列が縦方向だとわかりました。エクセルの行と列の固定に関してはこちらの記事で詳しく触れております。
エクセルには、他のセルに書かれている内容を代入して表示できる『参照』と呼ばれる機能があります。そのうちの一つである、複合参照は、計算式があるセルを他のセルにコピーしたときに、行または列の片方の参照元をそのままにしておく(通常は連動して指定先が変わるため)方法のことです。行を固定し列を連動させたい場合には『f4』を2回・列を固定し行を連動させたい場合には、『f4』を3回押すと設定できます。複合参照のある数式をコピーして貼り付けると、計算式が連動するかでどちらが行でどちらが列なのかが特定できるでしょう。参照の種類ややり方などはこちらの記事で詳しく触れておりますので、参考にしていただければ幸いです。
今回は、Excelの行と列がどっちなのかを特定するおすすめの方法を5つご紹介しました。丸暗記よりも、文字の形やエクセルの機能と連動させて考えると確実かもしれません。また、『ウィンドウ枠の固定』や『参照』はExcelで非常に便利な機能ですから、あわせて押さえておくのもおすすめです。最後までお読みいただきありがとうございました。