エクセルでは、見出しやExcel表の項目などを固定してスクロールしても表示させ続けたいこともあるかもしれません。エクセルをスクロールしても固定できると、確認のために行き来する手間も減らせて作業が捗りますよね。今回は、エクセルのセルを固定してスクロールしても行や列を常に表示する方法をご紹介します。
エクセルで行や列をスクロールしても固定表示するには、メニュー項目にある『ウィンドウ枠の固定』を使います。文字だけではイメージしづらいかもしれませんので、当方が2020年9月~12月の100日間ブログ記事に関して集計した際にまとめた数値を例にしてみましょう。通常何も設定しない状態では、スクロールすると端に書かれているタイトルや項目が見えなくなってしまいます。
エクセルで先頭の行を固定してスクロールしても常にさせたい場合には、『先頭行の固定(R)』を使用します。Excelシートの上部にある緑色の部分のうち『表示』を押して『ウィンドウ枠の固定』をクリックしてみましょう。二つ目の項目に『先頭行の固定(R)』と書かれた部分があります。よく見ると、セルの横方向に斜線が付いていますよね。
例で『先頭行の固定(R)』 を押してみると、Excelの1行目の見出しや表の項目が書かれた部分の下に黒色の線が付きました。エクセルを上下にスクロールすると、表の項目を固定して表示できます。
エクセルで先頭の列の表示を固定する場合には、『先頭列の固定(C)』を使用します。Excelシートの上部にある緑色の部分のうち『表示』を押して『ウィンドウ枠の固定』をクリックしてみましょう。三つ目の項目に『先頭列の固定(C)』と書かれた部分があります。よく見ると、セルの縦方向に斜線が付いていますよね。
例で『先頭列の固定(C)』を押してみると、エクセルで『記事タイトル』を書かれた部分の右に黒色の線が付きました。Excelを左右にスクロールすると、タイトルを固定して表示できます。
ここまで、エクセルでウィンドウ枠の固定を使って先頭の行と列を固定表示する方法をご紹介しました。複数行または複数列のセルを常に見せておきたい場合もあるかもしれません。また、実は先ほどの方法では、Excelのウィンドウ枠の固定を行と列の同時にはできないのです。エクセルでウィンドウ枠の固定を2行目以降の複数行・複数列あるいは同時に指定するには操作が増えますが、焦らずに進めていきましょう。
エクセルの行・列の先頭のみを固定表示する場合には、いきなり『ウィンドウ枠の固定』から操作をはじめました。一方、複数行・列を固定表示する場合あるいは エクセルの行と列を同時に固定表示する場合には、対象となるセルを選択する必要があります。選択するのは、固定表示させたい範囲の外側にあるセルのうち、最も左上のものです。
たとえば、ステーキと書かれている20行目と記事の概要が記載されているF列までを常に見せたい場合には、その外側の範囲の左上のセルG21を選択します。複数の行または列のいずれか片方を固定表示させたい場合には、行のみであればA列・列のみであれば1行目を選択しましょう。ちなみに、複数のセルをまとめて選択した場合、左上のセルを基準に次の処理が行われます。
Excelシートの上部にある緑色の部分のうち『表示』を押して『ウィンドウ枠の固定』をクリックしてみましょう。今回使うのは、『ウィンドウ枠の固定(F)』です。押してみると、選択した範囲の左側と上側の境界に黒い線が出てきました。
エクセルでの行や列の固定表示を元の状態に戻したいときの方法は、どのように設定した場合でも同じです。『表示』を押して『ウィンドウ枠の固定』に入ると、『ウィンドウ枠の固定(F)』の代わりに『ウィンドウ枠の固定の解除(F)』と書かれた部分が出てきます。ボタンを選択すると解除できますので、元の状態に戻したい場合には試してみましょう。
エクセルと似た機能も多いGoogleスプレッドシートですが、同じように固定表示できる仕組みもあります。ただ、やり方が多少異なりますので、違いも踏まえて押さえておくと混乱しないでしょう。詳しいことはこちらの記事で触れておりますので、参考にしていただければ幸いです。
今回は、エクセルのセルを固定してスクロールしても行や列を常に表示する方法をご紹介しました。状況に応じて三つの方法がありますので、うまく利用して使いやすい資料にしていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。