[Excel]エクセルでの条件付き書式の確認方法、複数条件・追加・変更・一括削除


エクセルでは条件付き書式を追加したり、内容を変更したりしたいこともあるかもしれません。削除のやり方や複数条件での使い方も知っていると、データの改良の幅が広がりそうですよね。今回は、エクセルでの条件付き書式の確認方法と、複数条件を含めた追加・変更・一括削除のやり方をご紹介します。

◎条件付き書式を新たに追加する流れ


条件付き書式を新たに追加する方法をみていきましょう。今回は、当方がまとめている曜日別推移のエクセルの表に色付けする作業を例にご説明します(登場する表を使った記事はこちら)。まず、エクセルで条件付き書式を追加したいセルの一つをクリックして、『ホーム』⇒「スタイル」にある『条件付き書式』⇒『新しいルールの追加(N)』と進みましょう。


「新しい書式ルール」と書かれたダイアログボックスが出てきました。「ルールの種類を選択してください(S)」では、条件付き書式として追加する内容を選ぶことができます。特定の文字列や数値の範囲を指定できるものもありますが、最も自由に条件を追加できるのは『数式を使用して、書式設定するセルを決定』です。


「次の数式を満たす場合に値を書式設定(O)」と書かれた下側の空欄に設定したい条件式を入力します。書式は、『=数式』です。たとえば、そのセルが20以上の数値であることを条件にするのであれば、『=H16>=20』と入力します。書き方が変な感じもするかもしれませんが、数式の先頭にイコール=を忘れないようにしましょう。エクセルなどの条件式の場合には以上以下などの不等号は横に並べて入力します。


また、『書式(F)』を選択すると、「セルの書式設定」が出てきて文字の太さや色の設定が可能です。「新しい書式ルール」と書かれたダイアログボックスのプレビューまたは、「セルの書式設定」のサンプルにイメージが出てきますので、参考にされると良いかもしれません。


なお、条件付き書式のセルの書式設定で設定ができるのは、フォントのスタイル・下線・色・取り消し線です。項目にあるフォント名(文字の形の種類)やサイズ(文字の大きさ)は指定できません。書式設定が終わった段階でセルや範囲をクリックし、メニューバーにある『ホーム』から「フォント」に進み、空欄の部分(画像であれば左上の赤枠で囲った箇所)の右側▼を押して変更します。

◎Excelの条件付き書式を複数条件でする場合のやり方と知っておきたいルールとは?


Excelで条件付き書式を使う際には、複数条件にしたい場合もあるかもしれません。条件付き書式を複数条件でする場合には、AND関数やOR関数を使って表記します。設定したいセルを選択し、『ホーム』⇒「スタイル」にある『条件付き書式』⇒『新しいルールの追加(N)』⇒『数式を使用して、書式設定するセルを決定』と進むのは先ほどと同じです。「次の数式を満たす場合に値を書式設定(O)」と書かれた下側の空欄に設定したい条件式を入力します。書式は、『=AND(1つ目の条件式,2つ目の条件式)』です。たとえば、そのセルが20以上の数値でありかつ横のセルより大きいことを条件にするのであれば、『=AND(H16>=20,H16>G16)』と入力します。


Excelで条件付き書式を使う際には、複数条件のルールを別々に設定することもあるかもしれません。複数の条件付き書式に該当するものがあった場合には、上側に来ている条件付き書式を優先して採用する点を押さえておくのがおすすめです。たとえば、『=AND(H16>=20,H16>=G16)』ならば赤色・『=AND(H16>=20,H16=<G16)』ならば青色になるように条件付き書式を設定すると、Excelでは上側にある青色の方が採用されています。条件付き書式を作成する順番を考える参考にすると良いでしょう。

◎エクセルでの条件付き書式の確認方法


エクセルで条件付き書式がうまくできているか確認したいかもしれません。条件付き書式の確認方法は、対象範囲にしたセルの一つをクリックして、「条件付き書式」の右下の▼を押し、一番下にある『ルールの管理(R)』を選択します。『条件付き書式ルールの管理』と書かれた項目が出てきました。「適用先」が、条件付き書式が埋め込まれているExcelのセル範囲で、「書式」に書かれているのは、文字列の色や形などの指定形式です。記載がない場合・間違っている場合には、条件付き書式の追加・変更などを進めていきましょう。

◎条件付き書式を適用する範囲を変更するには?


Excelで既に設定してある条件付き書式を別のセル範囲にも適用したい場合は、もう一度新しいルールを作成する必要はありません。同じように条件付き書式が設定されているセルの一つを選択し、「条件付き書式⇒『ルールの管理(R)』と進みます。


「条件付き書式ルールの管理」の「適用先」に書かれているのが、現時点で条件付き書式が指定されている範囲です。エクセルの別の範囲も対象にしたい場合には、式の一番右側にカーソル(矢印)が来るようにして、『:$セル番地$セル番地』と入力しましょう。セル番地の英文字と数字の手前に『$』に付ける点に要注意です。 右下で『適用』を押してから『OK』で閉じるとエクセルの他のセルにも同じ条件付き書式が導入されます。


エクセルに指定している条件付き書式を変更する場合には、「条件付き書式ルールの管理」にある『ルールの編集(E)』から変更できます。設定を変えたいルールをクリック (画像のように背景が灰色になるように)してから『ルールの編集(E)』を選択すると、「書式ルールの編集」と記された新規作成の時と似た項目が出てきました。条件式・書式などを変更できます。また、他のセルに設定されている他の書式や条件式が同じ場合には、単にセルをコピーするだけでも範囲の追加は可能です。

◎エクセルの条件付き書式の一括削除のやり方


エクセルから全く必要がない条件付き書式を削除したい場合、「条件付き書式ルールの管理」の画面で使うのは『ルールの削除(D)』です。消したいルールをクリック(画像のように背景が灰色になるように)して、上側にある『ルールの削除(D)』を押します。右下で『適用』を押してから『OK』で閉じると操作は完了です。また、条件付き書式の一括削除は、『条件付き書式』の項目にある『ルールのクリア(C)』からでもできます。

◎まとめ


今回は、エクセルでの条件付き書式の確認方法と、複数条件を含めた追加・変更・一括削除のやり方をご紹介しました。追加のみならず、確認方法や複数行う流れも押さえておくのがおすすめです。また、条件付き書式の変更や削除には複数の方法がありますから、状況に応じてやり方を選ぶと良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。


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