Excelでは特定の文字の数を数えることをしたいかもしれません。エクセルで同じ文字の数を数えることができるようになると、膨大なデータだったとしても一つずつ調べることなく簡単に求められそうですよね。Excelで特定の文字を数えるには関数を使えますが、他の関数と組み合わせることで応用が可能です。今回は、エクセルで特定の文字をカウントし、複数のセル内で行い合計する方法をご紹介します。
Excelでは特定の文字を数えることをしたいかもしれません。特定の文字の数を数えるときに使えるエクセルの関数はLENです。LEN関数はエクセルで文字列の長さを数える機能があり、英数字・ひらがな・カタカナ・漢字などを全角や半角の種類を分け隔てなく数えられます。基本的な式は『=LEN(セル番地または文字列)』です。たとえば、B2のセルにある文字数を数えるときは『=LEN(B2) 』でできます。
Excelで同じ文字を数える流れをこのLEN関数を使った方法で見ていきましょう。エクセルで同じ文字の数を数えるときの式は『=LEN(対象文字列)-LEN(SUBSTITUTE(対象文字列,特定の文字,空白))』です。たとえば、「Curlpingnosiawase」という文字列の中で「i」の数を数える場合は「=LEN(“Curlpingnosiawase”)-LEN(SUBSTITUTE(“Curlpingnosiawase”,”i”,””))」という式を入力します。セル参照によって求めることもでき、「2」という結果が出てきました。
Excelでセル内の同じ文字をカウントできる理由が気になるかもしれません。そこで、式の内容をもう少し詳しく見てみましょう。SUBSTITUTE関数とは、エクセルで特定の文字列を別の文字列に置換する関数です。指定したセルで決まった文字を検索し、別の文字列に置き換えることができます。SUBSTITUTE関数の基本的な式は、『=SUBSTITUTE (元の文字列, 置換したい文字列, 新しい文字列, [置換する回数]) 』です。
「元の文字列」では特定の文字が含まれている文字列全体または参照セルを指定し、「置換したい文字列」で直接指定します。基本的にすべての置換対象が置き換わるため、もし特定の部分のみに適用したいのであれば「置換する回数」の引数を指定しましょう。ここでは、全体の文字数から、「Curlpingnosiawase」の中の「i」を空白に変えてつまりiの数だけ文字数を減らして数を数えているため、引き算の結果としてはエクセルで「i」という同じ文字の数を数えるのと同じ作業をしていることになります。
エクセルで同じ文字を数える方法をここまで見てきました。特定の文字列のカウントつまり何文字かで同じ作業をしたい場合もあるかもしれません。複数になると一度出現するごとにその文字数ずつ増えることになるため、先ほどの式から少し変える必要があります。構文は、『=(LEN(セル範囲)-LEN(SUBSTITUTE(セル範囲,”特定の文字”,””)))/LEN(“特定の文字”)』です。文字数で割ることで特定の文字列が何度出てくるかのカウントができます。
エクセルで特定の文字のカウントを複数のセル内でしてそれを合計したい場合、関数SUMと組み合わせて使うと良いでしょう。基本的な式は『=SUM (LEN (参照セル1)-LEN(SUBSTITUTE(参照セル1, “特定の文字”, “”)) 』, LEN (参照セル2)-LEN(SUBSTITUTE(参照セル2, “特定の文字”, “”)), …) LEN(“特定の文字”) 』です。
また、Excelで複数のセルの文字の合計数を数えるのであれば、LEN関数とSUM関数の組み合わせを利用しましょう。基本的な式は『=SUM((LEN(参照セル1),LEN(参照セル2),(LEN(参照セル3))))』です。たとえば、B2セルとB5セルの文字数の合計を求めるのであれば『=SUM((LEN(B2),LEN(B5)』でできます。
今回は、エクセルで同じ文字がいくつあるのかをカウントする方法をご紹介しました。エクセルで同じ文字を数えるにはLEN関数のほか、SUBSTITUTEやSUM関数と組み合わせて使います。文字列の出現回数を計算するのであれば、文字列分だけ加わることになるため、割り算をすることを忘れないようにしましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。