Excelのプルダウンで空白を含めた選択肢を作りたいかもしれません。通常のエクセルのドロップダウンリストでは、空白は表示されませんから、作り方を押さえておきたいですよね。プルダウンへは、エクセルのデータの入力規則を使って空白を追加可能です。今回は、Excelでのプルダウンへ空白の選択肢を設定するやり方を中心に、ドロップダウンリストで空白を表示しない方法などもご紹介します。
ここでは、Excelのプルダウンで空白を選択肢に含める方法をみていきます。なお、スプレッドシートではプルダウンに空白を挿入する機能はありません。エクセルのプルダウンに空欄を作成するには、値の入力方法に応じて二つのやり方が考えられます。まずは、Excelでデータの入力規則のリストに空白を直接入力する方法をみていきましょう。
変更したいセルを選択し、エクセル上部の『データ』⇒「データツール」のデータの入力規則』と押してダイアログボックスを開きます。「データの入力規則」と書かれたダイアログボックス内の「元の値(S)」で直接文字列や数字などを入力している場合、空白を選択肢に含めることで追加可能です。書式は、『, ,』で二つのカンマの間は全角スペースキー(キーボードの中央下にある細長いキー)で入力します。半角英数字でスペースキーを押したり、『,空欄,』などと文字で指定しても反映しませんので注意しましょう。
「空白を入力するのは先頭だ」と聞いたことがあるかもしれませんが、エクセル2019に関してはどの位置に空白を意味する全角スペースを入力しても元の値(S)で書き並べたのと同じ順番で反映できます。たとえば、[Excel(エクセル)・Google・Wordpress.(空白).京都情報・おでかけ]の順番で記載すると、実際のドロップダウンリストは図のように出てきました。
Excelのプルダウンの参照範囲に空白セルが含まれるようにすることでも、空欄の追加は可能です。「データの入力規則」のダイアログボックス内の「元の値(S)」でセル範囲を参照している場合、その範囲に空白のセルも含まれるように変更します。
以上の方法をExcel2019のプルダウンで試したところ、空白が表示されないこともありました。文字列の間に空欄がない場合には、下側の空白部分も含めて範囲指定すると1つだけ表示され、上側の空白セルは含めても反応しません。また、文字列の間に空欄がある場合には、上下の空白セルは無視されるものの、間の空白セルもはいずれも反映されます。もしうまくいかないようであれば、最初の項目である直接入力を検討するのがおすすめです。
エクセルのプルダウンを空白状態に戻したい場合もあるかもしれません。プルダウンが設定されているセルで仮に『delete』や『backspace』キーを押しても、回答欄は空白になる一方で、設定されているプルダウンそのものは消えないのです。エクセルからドロップダウンリストを消すことで空白にするには別の方法を使います。詳しくは、こちらの記事で触れていますので、参考にしていただけますと幸いです。
Excelのプルダウンで空白は必要ないのに勝手に表示されていることもあるかもしれません。原因の一つとして考えられるのは、プルダウンを設定した際に、範囲指定がうまくいっていないことです。特に、「データの入力規則」のダイアログボックス内の「元の値(S)」を直接入力ではなくセル参照にしたときに起こる可能性があります。参照元に指定している範囲を確かめてみましょう。行の挿入などで空欄が生じたり、行列全体を指定したりしていると空白も選択肢だとみなされます。 Excelのプルダウンで空白を非表示にするには、選択肢が書かれているセルのみが含まれるように範囲を変更するか、直接入力に切り替えましょう。
ちなみに、「データの入力規則」のダイアログボックス内の「入力値の種類(A)」の右隣には『空白を無視する(B)』と書かれたチェックボックスがあります。☑を付けておくといかにも Excelのプルダウンで空白を非表示にできそうですが、特に反応しない機能です。『空白を無視する(B)』は、エクセルのプルダウンではなく『delete』を押すなどして空白に戻して終了した場合に、警告メッセージを表示するかを指定しています。☑を触ってもExcelのプルダウンで空白を非表示にはできないことをおさえておきましょう。
今回は、エクセルのプルダウンに空白の選択肢を表示する方法などをご紹介しました。Excelにあるデータの入力規則を編集し、リストへと追加することで行えます。どのように入力しているかでやり方が変わりますので、状況に合わせて進めていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。