京大/京都大学農学部の入試について、偏差値・学科選択・受験科目・共通テストなど


京大農学部を受ける際には、どのような入試なのかが気になるかもしれません。学科も多いため、注意しておきたいことや他の学部との違いも押さえておきたいですよね。京大農学部は、共通テストのみならず受験科目でも他とは異なるのが特徴です。今回は、京都大学農学部の入試について、偏差値・学科選択・受験科目・共通テスト・合格発表などの観点でご紹介します。

◎京大農学部のそれぞれの学科の難易度は?偏差値で他の学部と比較


京都大学の農学部などの難易度は、予備校が算出している偏差値で相対評価することが可能です。たとえば、A社では、京大の各学部の偏差値が60から72.5の間にあるなかで、農学部の偏差値は62.5から65となっています。教育学部・経済学部・理学部・工学部・薬学部・総合人間学部などが同じくらいの偏差値です。また、B社では67から76の間にあるなかで、農学部の偏差値は67から69と医学部人間健康科学科・工学部などと同じになっています。

●京都大学農学部応用生命科学科の偏差値は?


京都大学農学部応用生命科学科の偏差値はA社では平均64.5・B社では69です。先ほどの農学部全体がそれぞれ62.5から65・67から69であったことを踏まえると、学部の中で京都大学農学部応用生命科学科は比較的に難易度の高い学科であることがわかります。ちなみに当方が受験したときには、最も難しい学部の一つと言われていて、次で紹介する食品生物科学科とのどちらかが最も高い学科の合格最低点となっていました。

●京都大学農学部食品生物科学科の偏差値は?


京都大学農学部応用生命科学科の偏差値はA社では平均66・B社では69です。先ほどの農学部全体がそれぞれ62.5から65・67から69であったことを踏まえると、学部の中でも京都大学農学部食品生物科学科は最も難易度の高い学部であることがわかります。応用生命科学科も含めてですが、もし第一志望であるならば優先的に書いておくのがおすすめです。

●京都大学農学部の他の学科の難易度は?

平均値

◎京都大学農学部の学科選択について


京大農学部では、学科をどのように選ぶかでも入試の結果が変わります。出願時には希望学科を記入しますが、学科内で合格者を選ぶわけではありません。入学試験では、農学部の受験者全体でまず総合成績(後ほど説明あり)の高い順番に並べていきます。その上で、1番目から順番に、第一志望の学科が空いていればその学科に、枠が埋まっていれば第二志望以降の学科で空いているところに振り分けられていくのです。


2015年度の入試までは6つある学科のうちの第3志望までしか選べませんでしたが、2016年度入試以降は第6志望まで記入できるようになりました。もし記載した志望学科がいずれも全部埋まっていれば不合格ですが、今は京大農学部では第6志望まで書けるため、全ての学科を選んでおけば合格最低点以上で不合格になることはありません。


この方式での選出のため、仮に学科内で並べると募集人員よりも下の順位であっても、上位の受験生が別の学科を志望している場合には、第一志望学科に合格できる可能性があります。そのため、志望する学科を慎重に考えて、順番を決めることが重要です。

◎京都大学農学部は共通テストも重要、必要な科目は?


京大農学部は共通テストで何が必要なのかも気になるかもしれません。必要な教科は他の理系学部と同様に5教科7科目です。社会は地歴の「世界史B」「日本史B」「地理B」公民の「倫理政経」のうちから1科目、理科は「物理」「化学」「生物」「地学」、エ外国語は「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」から1科目を選択できます。


京大農学部は他の学部よりも共通テストが重要になります。なぜなら、総合成績に対する共通テストの割合が最も高いからです。京都大学の一般選抜では、共通テストと二次試験を受験し、合計値である総合成績によって合否が決まりますが、科目ごとの点数や配分は学部によって大きく異なります。農学部は京都大学の全学部で最も配分の高い3分の1が共通テストからの点数です。満点がそれぞれ国語100・社会100・数学50・理科50・外国語50になるように圧縮され計算されます。


なお、二段階選抜になった場合には、英語の配分が本来のリーディング:リスニング=1:1から3:1になる点は注意です。ただ、過去10年間で農学部では二段階選抜の条件である倍率3.5倍以上になったことがないため、大きく気にする必要はないでしょう。共通テストのリードで逃げ切りたい・国語や社会が得意な場合には比較的に有利な学部と言えます。

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◎京都大学農学部の受験科目は?

京大農学部を受験する際には、どのような科目が必要なのかも押さえておきたいところです。京都大学農学部の二次試験では、国語・数学・外国語・理科の4つの教科が2日間かけて行われます。数学は数学Ⅲまで履修が必要で、外国語は英語に加えてドイツ語・フランス語・中国語からの選択が可能です。


他の学部と大きく異なるのは、理科の選択科目が多いことでしょう。以下の記事でも触れていますが、京都大学の多くの理系学部では物理・化学・生物のうちから2科目を選択し、工学部では物理・化学しか選べません。一方で、農学部では理科の受験科目が物理・化学・生物・地学のうちから2科目を選択できます。

◎京都大学農学部の合格発表について


京大農学部では例年、合格発表がこちらの場所に掲示されていました。


農学部棟とも言われる京都大学農学部総合館の南西側、北部食堂の西側に位置する場所です。先ほどの学科選択でご紹介したように、農学部では全体で成績を順番に並べて志望学科に振り分けていくため、発表も学部全体で行われます。受験番号に加えて右側に合格学科が記載される構成です。
A:資源生物科学科/B:応用生命科学科/C:地域環境工学科/D:食料・環境経済学科/E:森林科学科/F:食品生物科学科

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京都大学農学部の合格発表は、他の学部と同様に3月10日前後の正午に行われます。前後と書いているのは、うるう年などには1日早い3月9日になることもあるためです。なお、2020年以降は構内での掲示ではなく、インターネット上での発表となっているため、「京都大学入試情報webサイト」で事前に登録しておきましょう。


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◎京都大学/京大農学部の倍率のこれまでの推移はこちら

◎まとめ


今回は、京都大学農学部の入学試験に関してご紹介しました。他の学部には見られない特徴もいくつかありますので、入学候補先とする場合には傾向を押さえておくと良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。


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