大学入試が間近に迫り、受験生の皆さんやその親御さんは志望校を絞る段階になりました。受験生の中には、京都大学農学部を志望しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

京大農学部を志望する際に悩ましいのが、どの学科を何番目に記入するかですよね。情報誌や募集要項には様々なことが記載されていますが、生の声を聴く機会はあまりないことでしょう。

私自身は名前に惹かれて選びましたが、実際に入るまでに知っておきたいと思ったこともいくつかあります。そこで今回は、京大農学部の学生の現場の声を踏まえて、京都大学農学部食品生物科学科の魅力と押さえておきたい注意点をご紹介します。



◎京都大学農学部食品生物科学科の現場の声、魅力と知っておきたい注意点について

入試の募集要項や学科の紹介には、目安となる点数や概要は紹介されていますが、在学時のことはあまりわからないかもしれません。しかしながら、軽い気持ちで入学し、ミスマッチが起こって大学に通うのが苦痛になるのは大変残念でしょう。同じ場所を目指して叶わない他の学生のためにも避けたいことです。

そこでここからは、実際に京都大学農学部食品生物科学科で学ぶ京大農学部生から聞いた生の声を基に、魅力と知っておきたい注意点についてご紹介します。


●「食品について幅広い内容を学べる。」

京都大学農学部食品生物科学科は、食品の開発・生産に関わる研究者・技術者の育成を目的に2001年に設置された、京都大学農学部では最も新しい学科です。食品に焦点を当てていますが、学問としての研究範囲は多岐にわたります。

必ず受講する実験講義に関しても、基礎的だとは言われてはいますが、かなり実用にも近い作業をしています。食品やそれにまつわる分野の理解をより深められる点で大きな魅力でしょう。4年間の過ごし方については、他の記事でも紹介していますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

https://curlpingnosiawase.com/kyoto-university-subject-of-food-in-faculty-of-agriculture-kyoudaoisei-nougakubu-syokuhinnseibutukagakuka


●「研究室などで自分の興味のある研究ができる。」

京都大学農学部食品生物科学科と一言で表しても、その研究範囲は多岐にわたります。原料を作るのであれば農学が該当しますし、そこから食品にするには製造・醸造学が当てはまるでしょう。より良い食品を提供するためには、栄養・生理・機能・食環境なども包括的に理解する必要があります。また、本質を追求する部分では、酵素・有機化学・遺伝子などの分野も重要です。

こういった食にまつわる生物科学系統の様々な範囲を学び、より良い食品を生み出すための学びが行われています。そのため、想定しているよりも学びの範囲は広く感じられるでしょう。食品生物科学科は、3年目に1年間にわたって実験の講義があり、4年目以降の研究室配属ではご自身の興味のある分野に絞って研究できます。食の最先端および根本を知る上では入学する価値は十分にあるでしょう。


●「実験が大変、興味が湧かないと厳しい…」

京都大学農学部食品生物科学科に入る際に知っておきたいのは、とにかく実験が大変なことです。平日の午後が授業で埋まることは単に時間的に厳しいだけではなく、身体的な負担も大きいかもしれません。危険な試薬も扱う操作も多く、精神的にも疲れて他の作業にエネルギーを向けられないこともあります。

実験自体を楽しめると問題なのですが、興味が湧かないなどの理由で単に作業をこなしてしまっては苦痛でしかないでしょう。ちなみに、京大農学部内での転学科や転学部もできないわけではありませんが、いくつかの条件があるようです。また、仮に移る場合には2回生として受け入れられることが多く、実験に合わないと気づいてからではかなり厳しいでしょう。

この点もあり、途中で抜ける方はほぼいません(年に1人ほどです)が、時には1割以上がネガティブな感情を抱いて研究室への配属を希望せずに卒業することは、少しでも避けたいところです。事前に知って心構えをしておくだけでもミスマッチが防げるのではないかと考えています。


●「就職活動などとどう両立させていくか?」

京大農学部食品生物科学科の現場でよく耳にする悩みが、就職活動との両立です。3回生の夏のインターンが珍しいものではなくなった現在、就活をすると実験講義と見事に被ります。平日の午後(13:00~18:00)が全て埋まるため、就活の選考に参加できたとしても~11:30か19:30~であり、ほぼ行けません。私も平日にある選考にはほぼ参加できませんでした。どうしても気になる企業であれば行きたいところですが、実験に遅れが生じるのは厳しい点です。

また、大学院に進む方も多い学科ですから、修士の段階での就活も話題に上ります。面接などの選考や、内定式などで研究室を欠席しなければならないこともあるでしょう。しかしながら、大学院での研究は、予算を受け取って行っている以上、進めずに欠席する点は単に学校を休むよりも厳しい目を向けられます。特に実験は4日以上の欠席で単位が認定されず卒業もできないため、3回生以降は限られた時間の中であらゆることをどう両立させていくかが課題です。



◎まとめ

今回は、京大農学部生の現場の声を踏まえて、京都大学農学部食品生物科学科の魅力と押さえておきたい注意点をご紹介しました。食に関する基礎から実用まで幅広い研究分野を学べるのが魅力ですが、その分時間のやり繰りなどは京大農学部の他の学科と比べても圧倒的に厳しいです。

実際に入ってから後悔することのないように、どのような学生生活になるかを調べてから学科を選ぶのをおすすめします。残りの期間、体調管理に注意を払い、最善の状態で試験に臨まれることを期待しております。最後までお読みいただきありがとうございました。

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