就活生にとって内定は憧れですが、複数社からもらった場合の内定辞退の方法は気になりなるかもしれません。特に、内定承諾後にはできるか、および対応も押さえておきたいですよね。今回は、就活で気になる囲い込み・内々定・内定とは何かと、昨今話題のオワハラへの対策方法をご紹介します。



◎就活の際に知っておきたい、囲い込み・内々定・内定とは?


就職活動で必ず出てくる言葉に内定・内々定などがありますよね。しかしながら、その意味がよくわからないかもしれません。その後の手続きにおいても関わってくるため、しっかりと正しい意味を理解しておきましょう。


●内定


就活で言われる内定とは、『解約権留保付労働契約』とも言われる労働契約の一つです。つまり、働くことを約束していることを意味します。選考を突破したあるいは話し合いで決まった場合に、企業側から通知されるものですが、これが与えられた時点で採用されたことが正式に決まります。基本的に、「○○さんが●●社で◎◎日から働く」ことなどが定められています。


この内定で押さえておきたいポイントは、

解約権留保 付き


だということです。つまり、

契約を解除できる(なかったことにする)権利がある


ことを意味します。解除できる期限は◎◎日の二週間前までです。


内定というと、そこで働くことが確約されたような印象を受けるかもしれません。しかし、実際は思っているよりも軽いもので、その約束が様々な理由でなかったことになる可能性は押さえておきましょう。逆に言えば、

就活生側も内定を辞退することは簡単にできます。


表現が適切かはわかりませんが、飲食店やホテルで席や部屋の予約をした状態とも言えるでしょう。昨今は悪質な予約で損害賠償の請求もありますが、基本的には取り消しは認められますよね。


●内々定


内々定とは、内定に先立ち採用を通知することを指します。内定とは異なり、書面を交わすことはほとんどありません。メールや口で「内定を出します。」と言われている状態と考えておきましょう。


もう一つの大きな違いは、労働契約が締結していない点です。法的拘束力がないため、この時点であれば就活生はもちろんのこと企業側も、内定の取り消しは行えます。しかしながら、企業はその評判が知れ渡るリスクしかありませんので、時期が来れば内定通知書が交わされ、内定承諾が行われるのが一般的です。


●囲い込み


就活での囲い込みとは、企業側が特定の就活生に対して、他の内定を得ないように意図的に仕向けることです。この背景には、企業側の大きなリスクに対する危機感が見受けられます。先程、就活での内定の取り消しは双方に権利があると記載しました。しかし、企業側に関しては解雇が許される相当な理由がある場合にしか適用できません。たとえば、犯罪行為・SNSへの不適切な投稿・履歴書の詐称(嘘をついて内定をもらっていた)・経営の圧迫などが考えられます。しかし、「やっぱり止めた!」と理由なしには切れないのです。私が内定をいただいた企業の通知書には、「犯罪・健康上の問題・留年(いずれも◎◎日から働くが満たせないから)などの場合には内定を取り消す」と書かれていました。


つまり、よほどの理由がない限りは企業側から解除するのは難しいのです。一方で、

実は、学生は特に理由もなく契約を解除できます。


「他の会社からよいオファーをもらったので…」が通用するのです。企業側からすれば、実は就活生に内定を与えることは大きなリスクを伴います。しかしながら、「他の会社の選考あるいは説明会の日程に参加必須の用事をぶつける」「最終面接で他の内定先を辞退させる」などの行き過ぎた行為はオワハラにもつながるものです(オワハラに関しては下記でも触れていますので、参考にしていただけますと幸いです)。



◎内定に関して知っておきたい、承諾後の内定辞退とその方法


内定とは、契約を解除できる(なかったことにする)権利のある労働契約だとお伝えしました。内定承諾後とは、内々定が内定になったことを意味します。この時点でも解除の権利も存在するため、

承諾後でも内定辞退は可能です。


しかしながら、企業側は採用にコストをかけていますし、採用人数にも影響します。そのため、誠意を持って辞退の連絡を行うのが大切です。メールや書面での内定辞退も考えられますが、人事などの伝わっているかが確かめられません。そのため、なるべく対面や電話での接触を検討しましょう。

●対面


一番適切なのは面と向かった挨拶することでしょう。説明選考を含め、就活生には内定までに多大な時間とコストをかけています。そのため、直接会って、内定辞退の旨とこれまで関わってもらったことへの感謝を述べるのが最低限の礼儀でしょう。理由は無理して伝える必要はありません。誠意を持って対応すれば、多くの企業は快く送り出してくれます。しかしながら、相手が忙しかったり、会うのが億劫だったりするかもしれません。その場合には、電話やメールなどを検討します。

●電話


電話に関しても、人事担当者など、選考にあたってお世話になっていた方に伝えるのが良いでしょう。対面とは違い、直接顔が見えないですが、やはり丁寧に話をするのが重要です。対面でも言えることですが、企業側のリスクも考慮してなるべく早くに話の場を設けるようにしましょう。

●メールや書面送付


電話での対応も難しい場合には、メールや書面に内定を辞退する旨を記載して送付します。書面が丁寧で良いともされていますが、最近の環境問題への取り組みを受けペーパーレス化を進めている企業も多いため、メールでも問題ないでしょう。内定辞退のフォーマットを載せたセットも出ていますので、手間を省くのであれば利用しても良いかもしれません。


◎内定辞退の難しさの背景にあるオワハラ、その中身と対策方法について

内定辞退が簡単にできれば問題がないのかもしれません。しかし、その難しさの背景にはオワハラの存在があると考えられています。オワハラとは、『就活終われハラスメント』を略したものです。具体的には、「過剰な囲い込みで他の選考を受けられないようにする」「最終面接で他の選考や内定を辞退する電話をかけさせられる」「内定を辞退する場合には、親や大学に不利益を与える」などの事例があるようです。立派な妨害・脅迫行為ですが、無知で内定を魅力に感じる就活生への盾として使う企業もあることを知っておく必要があります。オワハラの対策でできることには、以下のようなものが考えられるでしょう。


●きっぱりと断る


冷静に考えてみましょう。

ご自身の動きや意思を邪魔する企業が、入社後に果たして大切にすると思いますか?



そのようなことをしてまで就活生を脅すようでは、仮に内定を得たとしても同じ扱いが続く可能性も高いでしょう。そこで、一番良い方法はきっぱりと断ることです。「オワハラをする、動きを制限する会社では幸せになれないので入りません」と。

最終的な目的が

【会社とご自身がお互いにとって恩恵のある関係になること】


であることは、就活あるいは内定を得てからも忘れずに持っておきたいものです。

●ボイスレコーダーを持参して臨む


しかしながら、言えたら苦労しませんし、言えない状況にするのがハラスメントの実態です。そこで、自衛のためにボイスレコーダーを持参して記録するのも内定辞退の方法として考えられます。最近は携帯電話やスマートフォンでもカメラアプリが入っていますので、動画設定にすれば簡単に記録できるでしょう。発言したことを明らかな形として記録できますので、解決する際の有力な証拠に利用できます。もちろん相手からの信頼を失うかもしれませんが、ご自身が受けている仕打ちの方が影響は大きいです。ご自身が不幸になるリスクと釣り合わせて持ち込みを検討しましょう。

●オワハラの事例がある企業を受けない


これから選考に臨む場合には、オワハラの事例がある企業を受けないのも一つの方法です。就活経験者や内定獲得者への質問、ネットでの評価などから調べてみましょう。もちろん他の人の意見が参考になるとは限りませんが、オワハラがあるかもしれないと思って臨むのと全く知らないのとでは心構えが大きく変わってきます。私が接触した会社は幸いそのようなものはほとんどなさそうでしたが、事前に調べて絞っておけば、よりご自身に合った企業との接触に時間を使えるでしょう。



◎まとめ


今回は、就活で気になる囲い込み・内々定・内定とは何かと、昨今話題のオワハラへの対策方法をご紹介しました。内定とは、解約権付の労働契約であるため、内定承諾後も辞退は可能ですが、丁寧に伝えるようにしましょう。また、何度もお伝えしますが、最終的な目的は、

【会社とご自身がお互いにとって恩恵のある関係になること】


です。この観点を忘れずに、よりよい相手(企業)を探していきましょう。今回は、最後までお読みいただきありがとうございました。

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