「伊丹から梅田・宝塚から梅田までは阪急とJRのどちらが便利なのだろう?」宝塚近辺から大阪梅田あるいはその逆に向かう際には、どの路線を利用すると便利なのかが気になるかかもしれません。阪急とJRが近い駅も含めてアクセスしやすいルートを知っておきたいですよね。今回は、宝塚方面から梅田方面でのJRから阪急の乗り換えで便利な駅と、阪急宝塚線の駅名・駅間距離・運賃などとともにご紹介します。
阪急宝塚本線とは、大阪梅田から宝塚までを結んでいる路線を指します。阪急電車の宝塚線の駅名は、大阪梅田・中津・十三・三国・庄内・服部天神・曽根・岡町・豊中・蛍池・石橋阪大前・池田・川西能勢口・雲雀丘花屋敷・山本・中山観音・売布神社・清荒神・宝塚です。阪急宝塚線の駅名で読み方が難しそうなものは、十三:じゅうそう・蛍池:ほたるがいけ・雲雀丘花屋敷:ひばりがおかはなやしき・売布神社:めふじんじゃ・清荒神:きよしこうじん、などでしょう。
以下では、阪急宝塚線の駅間距離や運賃をまとめました。多くの場所では2km以内に次の駅があるのが特徴で、1kmを切るところも何か所か見受けられます。19の駅のうち、急行は大阪梅田・十三・豊中から宝塚までの各駅、直通特急は梅田・十三・石橋阪大前・池田・川西能勢口・(能勢電鉄線に入り)平野・畦野・山下・日生中央が停車駅です。宝塚線では通勤特急と準急は、宝塚から梅田の方面にのみ設定されており、前者は川西能勢口・池田・石橋阪大前・豊中・十三・大阪梅田、後者は服部天神・庄内・三国を除く各駅に停車します。運賃は、大阪梅田からの料金を記載しました。阪急宝塚線全体で最も高くても280円です。
阪急宝塚線とあわせて知っておくと便利なのが、阪急今津線の準急です。阪急今津線は、宝塚駅から南に進み神戸線の西宮北口までを結んでいて、西宮北口から今津駅までを結んでいる路線もあります。かつての西宮北口駅はダイヤモンドクロス(神戸線と今津線の平面交差)が見られる珍しい駅でしたが、1984年に消滅しました。現在は今津線の今津駅方面は高架化され、宝塚駅方面と乗り場のフロア(階)そのものが異なるため、一本で宝塚から今津まで行くことはできません。
そんな阪急今津線は、直通で大阪梅田までアクセスできる列車があります。1日6本、平日の朝のラッシュ時の7.8時台のみに運行している準急です。宝塚を出ると、宝塚南口⇒逆瀬川⇒小林⇒仁川⇒甲東園⇒門戸厄神と今津線の各駅に停車した後、⇒塚口⇒十三⇒大阪梅田と神戸線を疾走します。神戸線では特急や通勤特急も含めて全列車停車する西宮北口駅の横を抜けて通過する珍しい準急です。
所要時間は37分ほどと同じ準急で宝塚線を走行する便の43分よりは早く、34分にも引けを取らないスピードで大阪梅田にアクセスできます。この急行もラッシュ時は44分ほどかかることもあるため、宝塚から大阪梅田に朝利用する場合は、阪急今津線の準急も検討されても良いかもしれません。
阪急宝塚線の路線を利用した場合、大阪府大阪市から豊中市・池田市を経由して、兵庫県川西市に入り、宝塚市までアクセス可能です。一方で、JR西日本の宝塚線の路線図では、大阪市北区から淀川区、兵庫県尼崎市・伊丹市・川西市・宝塚市を経由し、さらに西宮市・神戸市北区・三田市・丹波篠山市・丹波市を経て、京都府福知山市に向かいます。
阪急宝塚線の地図を先ほどご紹介したように、JR福知山線(宝塚線)とはそれほど並走しているわけではありません。ただ、他の阪急の路線も含めるとJRとの乗り換えの幅が拡がります。JR宝塚線で振替輸送が設定された場合は、阪急電車が対象になることも多いです。阪急とJRが近い駅を三つの乗り換えパターンで見ていきましょう。
福知山線と阪急宝塚線の乗り換えをする場合、まずはJR宝塚から阪急宝塚に向かうのが便利です。両駅は、国道176号線や宝塚3639号線などを挟んで向かいにあり、高架の歩道ペデストリアンデッキを通って行き来することができます。阪急宝塚からJR宝塚の他には、中山寺駅と中山観音駅・川西池田駅と川西能勢口駅(それぞれJR-阪急の順)なども押さえておくと便利でしょう。北伊丹駅は、国道171号線を東に進むことで石橋阪大前駅に向かえますが、歩くのには少し遠いかもしれません。
以前の記事では、阪急神戸線がJR神戸線と並走していてのりかえしやすいとご紹介しましたが、JRでも押さえておきたい駅があります。大阪と梅田はもちろんのことですが、もう一つは塚口駅です。JRが尼崎駅で分岐して北側へと宝塚線が向かうのと、阪急神戸線が西向きに来る交差してしばらくの場所にあります。
その塚口駅から北向きに走っている支線が、阪急伊丹線です。JR宝塚線とほぼ平行に北上します。先ほどご紹介した塚口駅の他に、猪名寺駅と稲野駅・伊丹駅と伊丹駅は1キロメートル以内ですから、乗り換え駅として押さえておくと便利でしょう。ここまでで、JR宝塚線のうち宝塚駅より大阪側にある駅は、尼崎を除いて出てきました。いずれの駅も阪急の駅が徒歩で可能あるいは移動しやすい圏内にあるため、振替輸送があった場合には利用を検討されても良いかもしれません。
JR宝塚線の振替輸送がない場合でも、阪急電車に乗り換えることでアクセスがしやすいことがあります。一例は、宝塚近辺あるいは新三田方面から西宮や甲子園へ向かう場合です。このときには、宝塚駅で今津線に乗り換えるというルートを使います。たとえば、三田からJRで尼崎まで宝塚線を利用してその後神戸線に乗り換えた場合、西宮までは42分かかり770円です。一方で、宝塚駅で今津線に乗り換えると、西宮北口までは乗り換えを含めても37分ほどで520円とお得になります。甲子園球場に行く場合でも、JRでは大阪まで行って阪神線に乗り換えるのが最短です(59分で1040円)。一方で、JR宝塚から阪急宝塚の乗り換えを利用することで、西宮北口での階移動と今津駅での阪神本線への乗り換えもあり回数は増えますが、同じ59分ほどで710円に抑えられます。
また、大阪梅田から大阪国際空港(伊丹空港)に向かう場合も、福知山線で北伊丹または伊丹まで行ってタクシーなどに乗り換えるよりは、阪急宝塚線で蛍池まで行ってから大阪モノレールに乗り換えることでより安く便利にアクセス可能です。大阪梅田に行くのであればそのままJRに乗る方が早いですが、それでも運賃は阪急乗り換えの方が抑えられるため、安くしたい場合は検討されても良いでしょう。
逆に、出発地と目的地が阪急同士でもJRに乗り換える方が便利な場合もあります。一例が、阪急宝塚駅から阪急伊丹駅です。先ほどもご紹介したように、阪急伊丹線は神戸線から出ており、宝塚線からは離れています。そのため、阪急のみで移動するには、宝塚駅⇒(宝塚線)⇒十三駅⇒(神戸線)⇒塚口駅⇒(伊丹線)⇒伊丹駅、または宝塚駅⇒(今津線)⇒西宮北口駅:準急なら直通で通過⇒(神戸線)⇒塚口駅⇒(伊丹線)⇒伊丹駅と大回りが必要です。そこで、阪急宝塚からJR宝塚へ移動すると、JR伊丹駅まで行って徒歩で阪急伊丹駅までアクセスできます。
最後に、福知山から梅田(大阪)方面に便利な電車をみていきましょう。阪急は宝塚までしか走っていませんので、宝塚線のうち丹波路快速または特急こうのとりを利用することになります。福知山から大阪まで向かう際、丹波時快速は乗り換えなしの場合は所要時間が124~143分で運賃は1980円です。特急こうのとりは指定席利用で4130円・グリーン席は6200円かかりますが、所要時間は93~106分に短縮できます。費用を抑えるのであれば快速ですが、乗車時間を短くしたい場合は特急も選択肢になるでしょう。
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今回は、JRと阪急の宝塚エリアを中心に、乗り換えに便利な駅とアクセスしやすいルートについてご紹介しました。特にJRは阪急の各路線へ行きやすい駅が多いのが特徴です。全体として費用の安さは阪急・早さはJRですが、出発地と到着地によっては異なる場合もある点を押さえておくと良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。