エクセルの時間計算では0:00になることがあるかもしれません。Excelで時間の合計が0になると思っていたような計算ができないことに繋がりますから、原因や解決策を把握しておきたいですよね。エクセルで時間表示が0になるのには様々な要因が考えられ、時間の合計が24時間以上だったり関数を使っていたりする際に特有の原因が出てくるのが特徴です。今回は、エクセルで時間の足し算がうまくできない理由として考えられることや対処法をご紹介します。
エクセルで時間表示が0になる原因としてまず考えられるのが、書式設定が異なることです。Excelの各セルには単に値が書かれているわけではなく、その値がどのような種類のものなのかを書式という形式で与えられています。つまり、「この値は時間を表します」という情報もあって初めて時間として認識されるわけです。もしこれが「文字列」あるいは「数値」などといった別の書式設定の場合、時間として認識されていないことでうまく計算できていないのかもしれません。
Excelで時間やSUMを使って0になる場合には、計算で利用しているセルの書式設定を確かめてみましょう。『ホーム』⇒「数値」の上側にある空欄が『文字列』などと表示される場合には、時間への書式の変更が必要です。数式に含まれているセル範囲を選択し、『ホーム』⇒「数値」の右下にある↘をクリックするか、右クリックで出てくる項目の『セルの書式設定(F)』を選びましょう。
「セルの書式設定」という項目が出てきますので、『表示形式』を選択します。ここでの「分類(C):」でクリックするのが『時刻』です。右側に出てくる「種類(T)」で希望する形式を選びましょう(13:30のhh:mm形式が多いかもしれません)。『OK』で閉じて計算結果が変わっているかを確かめます。
もしそれでも時間の合計がおかしいようであれば、変更が反映できていない可能性が考えられるため、書式設定したセルを順番にダブルクリック⇒『Exter』を行って変化するかをみてみましょう。
エクセルで時間の合計が0になる際には、使っている関数を避けるのも一つの方法でしょう。状況によっては、SUMなどの関数を使うとエラーが出る一方で、通常の足し算(+)では文字列などが含まれていても認識できる場合があります。設定画面を触るのが難しく感じる場合には、SUMで計算している部分を足し算記号に書き換えることを試してみるのも良いかもしれません。
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エクセルで時間計算をして0:00だった際に調べたいのが、合計の時間です。特に何も設定をせずに時間の足し算をすると、時間の合計が24時間以上の場合に0でリセットされる仕様となっています。たとえば、日々のそれぞれの作業の時間を計算したとき、その合計値が本来なら24:00になるはずのところが0:00と表示されました。
この場合は、セルの表示形式を変更します。エクセルで0:00になるセルを選択し、右クリックをして『セルの書式設定(F)』を選びましょう。Excelの上部にある『ホーム』⇒「数値」の右側にある↘のクリックでも到達できます。「セルの書式設定」が出てきたら先ほどと同様に『表示形式』を選択しますが、今回「分類(C)」から選ぶのが『ユーザー定義』です。分類で設定されている以外の形式にすることができ、特に時間表示の場合に見え方を変えられます。「種類(T)」と書かれた下の空欄に『[h]:mm』(いずれも半角英数字)を入力しましょう。[h]とすることで24時間以上になる場合でも0に戻さずにそのまま合計を計算できます。最後に『OK』を押せば操作は完了です。
エクセルで時間が足し算できないときには、循環参照が要因になっていることも考えられます。循環参照というのは、Excelの式で別のセルの値を引数として使っているときに、別のセルの値をたどっていずれかに自身のセルの値が引数の一部になっている状態です。多くの場合には「一つ以上の循環参照が発生しています」というエラーメッセージが表示されます。計算式や関数などを削除して、そのセルが関与しないように変更しましょう。循環参照の詳細はこちらの記事でも触れていますので、あわせて参考にしていただければ幸いです。
今回は、エクセルで時間をSUMにしたときに0になる原因として考えられることや対処法をご紹介しました。エクセルで時間合計がおかしい理由は様々ですから、順番に試してみて何が問題なのかを探るのがおすすめです。最後までお読みいただきありがとうございました。