エクセルの作業では似たファイルを比較して色付けしたいこともあるかもしれません。エクセルを比較して値が違うところに色付けがあるとシート内でも目立ちますし、列の比較も簡単にできますね。今回は、エクセルのセルを比較して色付けする方法として、IF関数・条件付き書式・EXACT関数などをご紹介します。
Excelでセルの値を比較して色を変える方法にはまず条件付き書式を使うことが挙げられます。エクセルでの条件付き書式とは、指定した文字列に応じで書式を変えられる機能です。セルを比較することで、異なる部分に色を付けられます。条件式を入力した部分を選択して「ホーム」⇒「スタイル」の欄にある『条件付き書式』⇒『セルの強調表示』⇒『文字列』と進み、「次の文字列を含むセルを書式設定」と書かれた箇所の下にある空欄には基準とする文字列を入力しましょう。
Excel/エクセルの条件付き書式でセル比較をして色付けする際には、IF関数を使った式で基準とする文字列が表示されるようにします。基本的な式は『IF(条件式,当てはまる場合に表示する内容,異なる場合に表示する内容)』です。たとえば、F4とF11のセルを比べて、同じなら◯違うなら✖としたい場合には、『=IF(F4=F11,”◯”,”✖”)』と入力します。エクセルで一致しないときに色付けしたいのであれば、「次の文字列を含むセルを書式設定」には✖と入力しましょう。そうすることでExcel/エクセルでセル比較によって色付けを分けることができます。
Excelでセルを比較して色を変える条件付き書式は同じセルに対して複数回行うことも可能です。エクセルで比較して色を付ける際に、当てはまる場合(上記の例では○と出るとき)のものも設定しましょう。
IF関数・条件付き書式に関してはこちらの記事でも触れておりますので、参考にしていただければ幸いです。
イフ関数
条件付き書式
Excel/エクセルでは数値比較をして色付けすることも同様の方法を使ってできます。たとえば、エクセルで大小比較によって色付けすることが考えられ、『=IF(A1>B1,”◯”,”✖”)』と条件式を入力し、条件付き書式で「○」のときの設定をします。すると、エクセルでセルを比較して色をつける操作が、a列とb列で値が異なるセルの中でも大きい方に限ってがされるのです。エクセルで数字を比較して色を変える場合には、その大小比較を基に色付けを決めるのも効果的でしょう。
エクセルの差異への色付けを手間をかけずにするなら、=を使う方法もおすすめです。エクセル上の任意のセルに『=左辺=右辺』となるように入力しましょう。左辺と右辺が同じ値であれば TRUEが、異なる場合にはFALSEが表示されます。Excelで不一致のものに色付けするのであれば条件付き書式の「次の文字列を含むセルを書式設定」で『FALSE』を入力すれば完成です。たとえば、Excelのa列とb列で値が異なるセルに色を付けるのであれば、『=A1=B1』などと順番に比較します。結果はTRUEまたはFALSEで出るため、表示させたい文字や記号が他にあればIF関数を利用しましょう。
Excelでは文字比較によって色付けしたい場合もあるかもしれません。エクセルで文字列を比較して色付けする際に押さえておくと便利なのが、条件付き書式とExactを組み合わせる方法です。Exact関数が色付けでどのような役割を果たしているのかを見ていきましょう。
EXACT関数とは、エクセル上の文字列と文字列を比較し、同じ値ならTRUE、異なるならFALSEを表示する関数です。色付けの際に条件として利用することで、Excelで文字列を比較して違う場所は色を変えたいときなどに使えます。エクセルでのEXACT関数の書式(表記方法)は『=EXACT(文字列A),(文字列B)』です。たとえば、エクセルシート上のF4とF11の文字列が一致しているかを調べるには、空白のセルに『=EXACT(F4,F11)』と入力します。大文字と小文字・半角と全角も区別するため、同じ文字なのにFALSEが出る場合には、全角と半角などが同じかを確かめてみましょう。
ここでは、ExcelでExactを使ってFALSEのときに色が入るようにしてみましょう。まず、比較する2箇所の文字列のうち、色や書式を変えたい方を選択します。エクセルシート上部にある『ホーム』⇒『条件付き書式』⇒『新しいルール(N)』と進み、「ルールの種類を選択してください(S)」で『数式を使用して、書式設定するセルを決定』を押しましょう。エクセルでFALSEのときに色付けする際も『書式(F)…』の設定は同じで、文字や背景色の色・文字の太さや位置などが調整できます。「次の数式を満たす場合に値を書式設定(O)」に入力するのがEXACT関数で、式は『=EXACT (文字列A),(文字列B)=TRUEまたはFALSE』です。たとえば、Excelのa列とb列で値が異なるセルに色を付けるようにしたい場合には『=EXACT(A1,B1)=FALSE』と入力します。
条件付き書式とExactを組み合わせるときに押さえておきたいのは、式をコピーする際には一手間加えることです。式の入力の際に参照セルをクリックして選んだ場合には、『=EXACT($A$1,$B$1)=TRUE』のような表示になったかもしれません。絶対参照になっていると、数式は固定されますので、もし他のセルにも同じ式を適用したいのであれば、相対参照に変更しましょう。方法は式にある『$』を全て消すことですが、キーボードで上下左右に動かすキーを押すと見覚えのない文字列が出てきますので、消したい$のすぐ右にカーソルなどで指定して移動させるのがおすすめです。相対参照に変えると、範囲が自動的に設定され、セル同士を順番に比較して書式設定がなされます。
相対参照に関してはこちらの記事で触れておりますので、参考にしていただければ幸いです。
今回は、エクセルのセルを比較して異なる部分に色を付ける方法として、IF関数・条件付き書式・EXACT関数などをご紹介しました。条件付き書式は共通しながらも、IF関数との組み合わせや書式内にEXACT関数との組み合わせなどがあります。目的に応じて、使いやすそうな方法を選んでいくと良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。
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