エクセルの数式で参照先が別シートにあるときなどは、どこを参照しているのかが分からず悩むことがあるかもしれません。複数のセルやシートを行き来する計算ほど、意図したつながりになっているのか、参照関係が簡単に確認できると便利ですよね。Excelでは参照先に飛ぶ機能をまとめて確認できるワークシート分析があり、エクセルで参照元を確認し別シートを把握する操作などもまとめて行えるのが特徴です。今回は、エクセルの参照先・参照元のトレースのやり方を別シートが絡む場合も含めた確認方法とともにご紹介します。
Excelで参照先に飛ぶときには、最初に「ワークシート分析」の考え方を知っておくと作業が楽になるかもしれません。ワークシート分析とは、エクセルの数式の流れを目で見える形にして、参照部分がどこにあるかをすばやく確認できる機能です。関数が多いシートでは、どの計算式がどの部分の値を引用しているのかがわかりづらく、探しているだけでも時間がかかりますが、この機能を使えば矢印で示してくれるため迷いません。
Excelの上部にある『数式』のタブに「ワークシート分析」がまとまっており、これらを使うことで参照元や参照先のつながりを視覚的に整理が可能です。特に、数式が複数のセルを行き来している場合には、参照先に飛ぶ操作をくり返すよりも、目で見える形で確認した方が全体の流れをつかみやすくなります。では、それぞれの機能をどのように使うのが便利なのか、次の項目で順番に見ていきましょう。
Excelで参照先のトレースを使うと、基準となるセルがどのセルへ影響を与えているのかをひと目で確認できます。数式が多く並ぶシートでは、参照が複雑になりやすいので、視覚的に流れを追えることで非常にわかりやすくなるでしょう。エクセルでの参照先のトレースの具体例として、E8とF8とG8にそれぞれ1を入力し、F9=E8+F8・G9=F9+G9としました。計算結果であるF9=2・G9=3も表示されています。
参照先を特定する場合、基準となるセルをクリックしてから「ワークシート分析」内にある『参照先のトレース』を押します。例では、基準のF9からG9に向かって矢印が出てきました。F9の値が使われているのが1つだけのため、矢印も1本です。計算式を修正するときや、エラーが出たときの原因を探す場面で役立つでしょう。
参照元を特定する場合、基準となるセルをクリックしてから「ワークシート分析」内にある『参照元のトレース』を押します。例では、基準のF9が先端になっている矢印がE8とF8から出てきました。エクセルで参照元のトレースを使うと、選択したセルの値が「どのセルを参照して計算されているのか」を確認できます。この機能を使えば、どのセルが根拠になっているかを矢印で示されるため、数式を修正する際や、想定と違う結果が出たときなどエラーがある場合でも原因の特定がスムーズです。
表示された矢印は、そのまま残っていると他の作業の妨げになるかもしれません。参照先のトレースや参照元のトレースを解除する方法はどちらも共通で、「ワークシート分析」内にある『トレース矢印の削除』をクリックするだけです。参照元・参照先どちらか片方だけを消したい場合は、右側の『v』マークから希望する方を選びましょう。
なお、参照元と参照先を間違えて検索しているケースも多く、「参照元のトレースを解除したい」と調べていても、実際には参照先の矢印を消したい場面もあります。実際の操作としてはどちらも同じ手順で解除できますが、片方の場合はどちらであるかをしっかりと判断しましょう。参照元と参照先の日本語の違いはこちらの記事で詳しく触れていますので、参考にしていただけますと幸いです。
参照先のトレースや参照元のトレースを使っていると、矢印の先に「表マーク(格子状のアイコン)」が表示されることがあるかもしれません。参照元のトレースにおける表マークとは、参照しているセルが別シートにあるときに出てくる印で、リンク先が同じシート内にないことを示しています。同一シート内であれば矢印だけで行き先が分かりますが、別シートにまたがる場合は矢印を延長できないため、代わりに格子のアイコンが表示される仕組みです。表マークは青い矢印の先端に四角い格子のような形で出ますが、そこだけを見ても「どのシートのどのセルなのか」までは判断できません。どのように確認すべきかを次の項目で詳しく見ていきましょう。
エクセルの数式で参照先に表マークが表示される場合、別シートにあります。Excelの参照先のトレースで別シートのどこにあるかの確認方法は、表マークをダブルクリックすることです。エクセルの参照先に関連するセルのうち「ジャンプ」という項目では別シートにある参照情報が表示されます。「移動先」にあるセルを選択して『OK』をクリックすると参照元に飛ぶことも可能です。
エクセルで参照元を確認したときに別シートにあることを示す表マークが出てくることがあるかもしれません。参照先とは逆の向きですが、仕組みは同じです。エクセルでの参照元のトレースで別シートの確認方法は、表マークをダブルクリックすることで引用元のシートへジャンプできます。
また、エクセルの数式で参照先などに別シートが絡むと関係性が見づらくなるため、『数式の表示』を使って補助的に確認するのもおすすめです。これはシート内のすべてのセルに含まれる数式をそのまま文字として表示する機能で、参照先・参照元の流れを視覚的にチェックするのに向いています。複数のシートを行き来しなくても、数式がどこを参照しているのかを把握できるため、別シートを跨ぐ構造を大まかに確認したいときに役立つでしょう。
なお、計算式などでエラーが生じている場合には、『エラーチェック』の項目を選択しても特定できます。特に循環参照が発生しているときにどの部分が問題なのかを調べるのに使いますので、併せて把握しておくと良いでしょう。循環参照に関してはこちらの記事で詳しく触れております。
今回は、Excelでの参照先のトレースのやり方を別シートが絡む場合なども含めてご紹介しました。参照先のトレースによって別シートであってもどこのセルが関係しているのかを視覚的に整理できます。エクセルの参照元の確認が別シートも絡む場合は、表マークやジャンプを活用することでリンク先の把握がよりスムーズです。関係性を正確に把握して、エラーの解消や式の修正などを効率よく進めていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。