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京都市バスのダイヤ改正2022、運休・減便の系統は?代わりとなる路線も

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京都市バスのダイヤ改正が2022年3月19日に行われます。京都市バスの時刻表が改正でどう変わるのかが気になるかもしれません。これまで利用している京都市バスが減便の対象なのかは把握しておきたいですよね。今回は、京都市バスの新ダイヤでどのように運行状況が変化するのかと、京都市バスの路線図を踏まえて206・205系統など代わりとなるバス路線をご紹介します。

◎京都市バス、100系統などの運休を休止に変更へ


今回の京都市バスの時刻表の改正で発表されているのが、ここ数年で断続的に運休していた路線を休止することです。背景としては、2020年4月以降に海外からの観光客が急激に減少したことで、京都市バスなどが赤字になった(2020年度は-48億円)ことが挙げられます。対象となるのは、急行100号系統・急行101号系統・急行102号系統・急行105号系統・急行106号系統・急行111号系統・循環2号系統(京都岡崎ループ)です。これまで観光地と京都駅など主要駅を便利にアクセスできるように運行していた路線が中心となります。廃止とは発表されていないため将来的な復活の可能性は考えられますが、断続的な運休から一歩踏み込んだ改正となりました。


2012年度に764車両・74系統だった車両数は2019年度までに822車両・84系統に拡大しています。また、1日あたりの乗客数も2010年の31.4万人から2019年には35.7万人と4.3万人ほど増加し、京都が世界有数の観光地としてスポットが当たったこともあり連日各地が賑わいを見せていました。当方の大学時代は、数十メートルにわたって行列ができるのは日常茶飯事で、観光地に素早くアクセスできる急行だけではなく、これまであった通常の路線でさえも、1本では乗れない程の混雑でした。ところが、2020年度は1日あたりの乗客数が26.5万人で約3割減少し、比例して売上も減ったことで京都市バスの運行状況が急激に厳しくなっています。

◎京都市バスの路線図から見る、206系統など代わりとなるバス路線は?


今回の京都市バスの時刻表の改正では、運休から休止に変更になった理由として、「同じ方面に向かう他の系統を御利用いただいても十分御乗車いただけるため」との記載がありました。そこで、京都市営バスの路線図を基に、それぞれの系統の代わりとなる路線は何なのかについてみていきましょう。(以下で登場する地図は概略であり、方向の目安として掲載しています)

●京都市バスの100系統も長期の運休へ、路線図が近いのは206の他に…


100号系統は、平成4年(1992年)に京都市バスで初めて誕生した急行バスです。急行バスは洛バスとも呼ばれ、一部の停留所を通過することによって普段であればほぼ各バス停に止まって乗り降りがあった時間を大幅に短縮していました。京都市バスの100系統は、京都駅前・京阪七条の鉄道駅を経由したあと、博物館三十三間堂・清水寺・祇園など東大路通の観光地にピンポイントで停車する路線です。特にインバウンド需要が全盛期だった2016年から2019年にかけては常に行列ができ1本では乗れないほどの人気を誇りました。

🔽2020年3月6日、京都市バス100号系統を京都駅前にて撮影。手前のメガホン📢は誘導用


代替は、206系統であり、ほぼ同じルートを通って各停留所に停車します。また岡崎エリアを横切りさらに北上して京都大学方面へと向かうのにも便利な路線です。平安神宮などの岡崎エリアへは、東山仁王門や東山二条・岡崎公園口などの停留所で降りてから東に5分ほど歩くと便利でしょう。また、京都駅前からは5系統も岡崎エリアを通り、100系統の終着である銀閣寺周辺に行きたい場合にも便利です。

○:停車する停留所
✓:通過する停留所
▲:通らないが徒歩圏内
5系統の宮ノ前町バス停留所は東天王町、法然院町バス停留所は錦林車庫前、銀閣寺前は銀閣寺道が最寄りでいずれも東向きに徒歩で数分程度

●京都岡崎ループ(循環2号系統)


循環2号系統(京都岡崎ループ)は、平安神宮・岡崎公園・京都市動物園など岡崎エリアと呼ばれる左京区の周辺と三条京阪駅や四条河原町を結ぶ便です。平成27年(2015年)9月に誕生し、京都市の市街地の中心部と言われる三条や四条からアクセスできる路線として重宝されました。


代替はこれまでとは遠回りになりますが、5系統に乗車することが挙げられます。5系統は京都駅前を出発し、便によって四条通または五条通を通って四条河原町に向かい、京都市役所前を経由してから岡崎方面へと向かう便です。46系統も四条河原町から祇園を経由して「岡崎公園 美術館・平安神宮前」という岡崎エリアの中心部にアクセスできます。


また、201系統に乗車して東山仁王門や東山二条・岡崎公園口などの停留所で降りてから東に5分ほど歩く、京都市営地下鉄の東山駅や蹴上駅で降りて北に10分ほど歩くことが挙げられますが、その場所を直接通るわけではないので手間に感じるかもしれません。本数がそもそも少ないためタイミング次第ですが阪急京都河原町からアクセスできる32系統なども考えられます。

◎京都市バスのダイヤ改正2022で減便・廃止になる路線(深夜バス)


京都市バスの新ダイヤでは、これまでよりも運行本数が減少する路線も多く見受けられます。1日の運行回数に応じて減便の数は決まっており、30便未満ならそのまま・30便~49便なら1便減少・50便~69便なら2~3便減少・70便以上なら4~11便減少です。ただし、MM系統(特37・52・69・70・特西4・南2)はこの対象に含まれていません。京都市バスで1日に70回以上走行しているのは3系統・5系統・9系統・13系統・46系統・50系統・西2系統、および201系統・202系統・203系統・204系統・205系統・206系統の循環系統があり、多いところでは全体の1割程度も減少する場合があるでしょう。

●京都市バスの深夜バスも廃止の対象に


京都市バスで廃止となる対象は、MN17号系統・MN205号系統・MN204号系統・MN特西3号系統です。MN17号系統は、京都駅を24時に出発し、四条河原町に24時12分頃・銀閣寺方面に24時30分ごろに到着します。MN特西3号系統は、桂駅西口を24時に出発し、洛西ニュータウンなどを経由して境谷大橋に24時28分前後に到着する便です。MN205号系統は、京都駅を24時に出発し、阪急西院駅などを経由して金閣寺方面に24時35分頃に到着します。北大路駅(烏丸北大路)に24時45分ごろに着くとそのままMN204号系統に切り替わり、高野や錦林車庫へと向かう便です。


京都市バスの深夜バスの運賃は均一区間では460円と通常の倍額で、いずれもMN(深夜:Midnight)が付いていない便は存在していますが、これまで深夜に帰りが遅くなった際の貴重なバスとして運転を続けていました。しかし、2020年4月以降は社会情勢の影響により、断続的に運休と運行を繰り替えしています。生活様式の変化に加えて、鉄道各社の終電繰り上げが進む中で、このダイヤ改正をもって廃止となりました。なお、該当4路線は2021年4月19日から運休が続いており、このまま再登場することなく消滅となる見込みです。

◎京都市営地下鉄はダイヤ改正でどう変わるのか?


乗客数の大幅な減少によって、経営健全化のための減便が進むのは京都市バスだけではありません。同様に赤字と言われている京都市営地下鉄のダイヤ改正ではまず、21時以降の烏丸線・東西線における2往復ずつ(合計8本)の減便が発表されました。烏丸御池駅で東西南北各方面の電車がそれぞれの乗り換えを待ってから同時に出発するシンデレラクロスをこれまでの最終電車だけではなくその1本前(23時33分発車)でも行うことで利便性を向上させますが、深夜に近づく時間帯を利用する場合には本数減少に気を付けた方が良いでしょう。


なお、京都市営地下鉄のダイヤ改正では、さらに2022年秋ごろにも昼間時間帯での烏丸線・東西線における4往復ずつ(合計16本)の減便が予定されています。

◎まとめ


今回は、京都市バスの新ダイヤでどのように運行状況が変化するのかと、京都市営バスの路線図を踏まえて代わりとなるバス路線をご紹介しました。観光客の需要が失われてから久しく、京都市バスなどの赤字によって今後も本数の削減や系統自体の廃止が進む可能性もあります。特に運休・休止になっている系統を利用する際には、代わりの便で何を選べばよいのかを押さえておくと良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。

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