エクセルのオートSUMが計算できない状態を経験されたことがあるかもしれません。オートサムで数字が合わないとうまく使えないので、対処法を押さえておきたいですよね。今回は、オートサムができないエラーの理由で考えられることや対処法をご紹介します。
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◎オートサムができない理由:計算するセル範囲が想定と異なる・空白がある
オートサムを使う流れでも触れていますが、計算するセル範囲は同じ方向に空白なく並べる必要があります。オートサムは一列または一行のうち数値があるところまでを計算範囲だと予測して計算するので、想定外には対応できないためです。また、途中に空白があるとオートサムはその手前までしか反応せず、数字が合わない状況を引き起こします。

オートSUMで計算が合わない状況で、セル範囲が3×2など複数行・複数列になる場合には、エクセル上で範囲を表す際に出てくる点線の枠の右下の■の部分を押して、計算に含めたいセルが全て入るように上下左右に動かしましょう。

また、途中で空白があり、離れたセルを足し合わせたい場合もあるかもしれません。オートSUMの計算範囲が長方形で囲めない場合には、押したものが合計でないため、別の処理を加える必要があります。詳しい作業はこちらの記事で触れていますので、参考にしていただけますと幸いです。
◎エクセルでオートSUMができない理由:参照元の数値や関数がおかしい
オートサムは、選択した範囲の数式に含まれている参照元のセルにある数値を読み込んで計算します。そのため、参照元の数値や関数にエラーが起こっている場合には、連動してオートサムができない状況です。特に、関数が含まれているとさらにその元のセルに何らかの原因があることも考えられます。計算に関係しているセルを順番に調べて、数値や関数の入力ミスがないかを確かめていきましょう。

◎オートSUMができないあるいは0が表示される理由:セル範囲に文字列が含まれている
エクセルでオートSUMの合計が合わないあるいは0(零)が出る理由の可能性であるのが、計算するセル範囲に文字列が含まれていることです。見た目は数字であったとしても、表示形式で『文字列』が選択されていると、エクセルは文字列が含まれているとみなします。文字は計算できないので、オートサムでも反応しません。また、もしすべてが文字列の場合には0が表示されることもあります。

チェック方法は、エクセルの『ホーム』⇒「数値」の上側に書かれている部分が何かを見ることです。オートSUMで計算が合わない箇所に含まれているセルをそれぞれ確かめて、『文字列』になっているものがあれば、右側の▼を押して『数値』を選択しましょう。

0が表示される場合の対処法についてはこちらの記事の内容を行うとうまくいく可能性があります。併せて参考にしていただけますと幸いです。
◎オートサムでエラーが起こる理由:計算方法が自動ではなく手動になっている
初期設定から変えていなければ起こる可能性は低いですが、エクセルの計算方法が手動では自動計算機能のオートSUMは合計されないことがあります。エクセルの上側にある緑色の部分から『数式』⇒「計算方法」の中から『計算方法の設定』を選び、『手動(M)』になっているかを確かめましょう。もし『手動(M)』であれば『自動(A)』に変更してもう一度オートSUMを確かめます。

また、オートサムを使うのがその場限りで、再び手動設定にするのが面倒であれば、代わりに手動計算をする方法も考えられます。方法は二つあり、キーボードの『F9』キーを押すか再計算実行です。後者は、エクセルの上側にある緑色の部分から『数式』⇒「計算方法」の中の『再計算実行』を選択しましょう。

◎まとめ
今回は、オートサムがうまく使えないときの原因や対処法についてご紹介しました。エクセルのオートSUMを押して合計が合わないとなった場合には、空白や文字列が含まれている・参照元でエラーがある・計算方法が異なるなどの原因が考えられます。特に別のセルが式に絡んでいる場合には、どの部分に問題があるのかが見つかり辛いこともありますから、数式を調べるなど細かくチェックするのがおすすめです。最後までお読みいただきありがとうございました。
数式がエクセル上に見えるようにする方法はこちら
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