京都大学の受験を検討するにあたって、「京大の倍率は最近どうなっているのか(低い?)」「志願者数は増えているのか減っているのか」と気になるかもしれません。倍率は志願者数と募集人員の関係で決まるため、単に高い・低いという印象だけでなく、その背景にある志願者数の推移や学部ごとの違いを知っておきたいですよね。実際、京大入試の倍率や志願者数は、年ごとに大きく変動していますが、長期的な傾向や規則性が見られるのも特徴です。今回は、京都大学の志願者数や倍率の変遷を過去20年で比較し、倍率は2021.2022.2023.2024など直近の傾向とともにご紹介します。
◎京大入試における志願者数の推移は?
京都大学への受験を検討する際に、まず気になるのは「志願者数は増えているのか、それとも減っているのか」かもしれません。倍率は志願者数を募集人員で割って算出されるため、志願者数の動きそのものが倍率の土台になる点で押さえておきたいですよね。京大入試における志願者数の推移は公式発表の各学部における志願者を合計し、一般的な入試まとめサイトには掲載されていない数値をもとに算出しました。過去20年を見ると、4-8年おきに増加と減少を繰り返しているという長期的な変化に特徴があります。後期試験がなくなり前期試験に一本化された2007年は合計で7402人で、そこから2012年を除いて前年よりも増加し、2013年にはピークとなる8460人に達しました。2014年以降は8年連続で減少し2021年には7045人にまで落ち込みましたが、2022年以降は4年連続で増加して2025年には8000人台を回復しています。

京大の志願者数の推移を理系・文系別でも見てみましょう。こちらも同様に数年ごとに増加・減少のトレンドが切り替わっていますが、ピークと底の年度は異なるのが特徴です。理系は4673人~5894人と大きな幅があり、特に2007年から2014年までは2012年を除いて増加が続きました。全体のピークは2013年でしたが、理系は2014年が最も多い人数になっています。一方で文系は2152人~2720人の中で推移しており、こちらは数年おきの短い期間で増加減少を繰り返しているのが特徴です。ピークも2010年・2018年、そこが2015年と2022年に来ており、合計や理系とは異なる傾向が見られます。

京都大学は出願期間に志望者が一気に増えることも珍しくありません。途中の段階で志願者数が公表されるため、その発表を見て判断する受験生も多いためです。そのため、このように数年おきの増加・減少が繰り返されるものと考えられます。共通テストのとりわけ理系が難化した年には、試験の自己採点後に志望学部・学科を変更する受験生も少なくありません。途中経過だけを見ると「今年は少ないのでは」と感じても、最終的には前年差を上回るケースもあります。そのため、出願状況の最新情報を見る際は、途中の数字だけで判断せず、例年の推移とあわせて冷静に確認することが大切です。
◎京大の倍率の推移を学部別に
京大の倍率をみる際に押さえておきたいのは、学部ごとの違いです。京都大学では学部・学科によって募集人員が大きく異なり、その差が倍率の傾向にも影響を及ぼすことがあります。後期試験がなくなり、前期試験のみに統一された2007年以降の倍率の推移を学部ごとに見ていきましょう。全体は多いため、理系と文系に分けました。

京都大学の倍率の推移をみる際にあわせて見ておくべき数字として、3.0と3.5のラインがあります。これらは二段階選抜が適用される基準の数値で、上回った場合には共通テストの成績で「そもそも受験ができるか」が決まるためです。2026年入試要項では、理学部・工学部・医学部医学科は3.0倍、その他の学部は3.5倍に設定されています。その基準でグラフをみてみると、総合人間学部・経済学部・教育学部は文理を問わずに上回っている年が複数あり、人間健康科学科・医学科・理学部などでも一部の年で超えてきているのが特徴です。別記事で総合人間学部は二次試験で数学や英語が反映されないことに触れましたが、実態としては全科目が利用される第一段階選抜が行われている頻度は高く、単純に「共通テストの配点が低いから…」という理由だけで志望先を変更するのは危険だということは押さえておきましょう。

◎京都大学の直近の倍率(2025.2026など)の推移と特徴【随時更新】
京大の倍率を参考にする際には、2023・2024・2025といった直近の傾向も気になるかもしれません。受験形式も大学の状況も大きく変化した2021年以降の傾向を順番に見ていきましょう。まず、京都大学の倍率(2025)は過去20年で比較しても最も低い学部の倍率が文理とも一番高い年でした。理系は農学部ですが、2.74倍は4年前の2021年であればさらに下に4つの学部がある水準です。また、文系は2007年以降常に法学部ですが、その法学部も過去最高の倍率2.94倍に達しました。志願者そのものが理系文系共に増加していますが、推薦枠などでそもそもの定員が減ってきているのも倍率が上がっているつまり競争が激しくなっている要因です。

●京都大学(京大)の倍率:2024
京都大学の倍率のうち2024年は特に総合人間学部での増大が目立っています。理系で4倍を超えたのは2016年以来であり、全体の2割弱である約40人が第一段階選抜で姿を消すことになりました。また、京大の倍率のうち文系学部が揃って増加したのも2024ならではの特徴で、過去20年では2015→2016以来2回目のことです。また、この年から工学部工業化学科が理工化学科に名称を変更しています。

●京都大学(京大)の倍率:2023
京都大学の倍率のうち2023年は、5つの学部で二段階選抜の基準値を超えました。実際には超過がわずかだった人間健康科学学科では行われていませんが、理系の中で倍率が最も低い時期が続いていた同学科ががこの水準に達しているのは2017年と2025年であり、過去20年の中でも3番目に高い倍率です。

●京都大学(京大)の倍率:2022・2021
京大の倍率のうち2022と2021も見ていきましょう。京都大学の倍率(2022)は、理学部が全学部で最も低くなったのが大きな特徴です。理系では真ん中くらいあるいは高い方から3番目になることもある理学部ですが、2018年に続き2回目の最も低い倍率となりました。その前年、京都大学の倍率(2021)は農学部が全学部で最も低く、2017年に続き2回目です。受験生の移動がよくあると言われる両学部ですが、農学部が最低倍率の翌年には理学部が最低倍率になっています。


●京都大学の出願状況、最新(2026)は?
京都大学の倍率(2026)は、出願状況の最新の公式発表を踏まえて、募集人数および志願者数を学部・学科別に記載し、随時更新してご紹介します。京都大学の募集人員は、一般選抜の前に行われている特色入試の入学手続きによって最終的な人数が変わるため、2月24日前後までは暫定値です。
◎まとめ
今回は、京都大学の志願者数と倍率の変遷について、過去のデータをもとにご紹介しました。京大の志願者数は長期的に見ると4〜8年周期で増減を繰り返しており、倍率についても学部や文理によって大きな違いがあることが分かります。また、近年は志願者数の増加や募集人員の変化により、全体として競争が激しくなっている(低いわけではない)点も押さえておく必要があります。出願状況を判断する際は、単年の数字だけでなく、こうした推移や背景を踏まえて冷静に考えるようにしましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。
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