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共通テストとセンター試験平均点推移を5教科7科目(総合)と理系文系/科目別に比較

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大学入試では、共通テストやセンター試験の平均点が気になるかもしれません。共通一次試験からセンター試験を経て2021から共通テストになりましたが、平均点の推移はその年の難易度を把握する上でも押さえておきたいですよね。センター試験の平均点は低い年にはどれくらいだったのか、各科目にどの程度の差があるのかがわかると、実際の試験での心の準備も違ってくるでしょう。今回は、共通テストやセンター試験の平均点推移について、歴代の記録などと各科目および5教科7科目(総合)で比較しご紹介します。

◎令和2年度/2020年のセンター試験の平均点は?2019とも比較


2020年(令和2年度)のセンター試験の平均点は以下の通りです。センター試験での五教科七科目とは、理系は英語・数学2科目・国語・理科2科目・社会1科目、文系は英語・数学2科目・国語・理科基礎2科目・社会1科目のことを指します。センター試験における5教科7科目の平均点の合計は、理系が〈英語0.8倍+リスニング0.8倍+数学ⅠA+数学ⅡB+国語+理科2科目+社会1科目〉・文系が〈英語0.8倍+リスニング0.8倍+数学ⅠA+数学ⅡB+国語+理科基礎2科目+社会2科目〉で近い値が計算可能です。合計値になる分、センターの難易度の推移を見るデータとして利用できます。英語は筆記とリスニングの合計250点満点を200点になる点を押さえておきましょう。


ここでは、より精確に求めるため
理科2科目=(理科②各科目の平均点×受験者数,の合計)÷(理科②の合計受験者数)×2
社会1科目=(地歴-Bと公民の平均点×受験者数,の合計)÷(地歴-Bと公民の合計受験者数)
社会1科目=(地歴-Bと公民の平均点×受験者数,の合計)÷(地歴-Bと公民の合計受験者数)×2
理科基礎2科目=(理科①各科目の平均点×受験者数,の合計)÷(理科①の合計受験者数)×2
で計算しています。単純に言えば、理科①・理科②・社会それぞれの全体の平均点です。なお、平均点および受験者数は本試験のデータのみであり、追試験の結果は含めていません。

●センター試験2020は特に数学で平均点が低下


2019年のセンター試験の平均点と比較してみましょう。2019年よりも2020年のセンター試験の平均点の方が低かったのは、英語筆記・リスニング・数学ⅠA・数学ⅡB・国語・生物・世界史Bなどです。特に、センター試験2020は数学の平均点が下がった年で、数学ⅠAで-7.80点(59.68→51.88)・数学ⅡBで-4.18点(53.21→49.03)の差がありました。センター英語数学国語という受験生が多い科目の平均点が軒並みマイナスだったのは、解答速報や中間発表の時点で苦戦が伝えられていることからもわかります。


表は、平均点の差がマイナスの科目に水色、そのうち3パーセントポイント以上開いている場合は青色です。青色であれば100点満点なら3点・200点満点なら6点以上下がっていることを意味します。

◎センター試験の平均点の推移を5教科7科目で、低い年は?


2018年より前のセンター試験の平均点も気になるかもしれません。形式が徐々に変わっているので一概に比較はできませんが、センター試験の歴代平均点がどの程度なのかも押さえておくと参考になりますよね。ここからは、センター試験の平均点の推移を5教科7科目(総合)で見ていきましょう。なお、2021年よりセンター試験から共通テストに名称変更がありましたので、その平均点は次の項目に分けています。


各教科と5教科7科目の10年間の平均点それぞれ算出し、他よりも高い場合には暖色(赤系統の色)・低い場合には寒色(青系統の色)を塗りつぶしました。なお、理科は2015年より新課程で試験の枠組みが変わっているため、旧課程と新課程で平均点の出し方が異なっています。


英語や社会(センター地理など)の平均点は、6割前後で安定しているのが特徴でしょう。一方で、数学ⅡBは比較的に振れ幅が大きく、50点台後半の年もあれば、2015年のセンター試験のように平均点が40点を下回ったこともあります。また、国語もセンターでは平均点の振れ幅の強い科目で、2013・2014年のセンター試験で過去最低の平均点を更新した一方、その反発で2016年のセンター試験では2年前の国語と比べ30点も高い平均点を記録しました。


センター試験の平均点を歴代のうち過去10年と2020年で比較すると、数学ⅠA・化学基礎・地学・地学基礎などが比較的に低いです。一方で、他の科目も過去10年の平均点と同じ程度にとどまっており、全体的に見てもかなり易化or難化した科目はないとも捉えられます。

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●センター試験で平均点のうち理系はどう推移している?


センターの難易度の推移がよりわかりやすい、5教科7科目の合計を計算をしたものを見てみましょう。センター試験で平均点のうち理系の5教科7科目は、以下のようになっています。2010年から2020年までの平均は525.25点で、新課程の2015年以降は523.42点です。この基準で比較した場合、2010年・2013年・2020年は低く、2011年・2012年・2019年は高くなっています。数学IAや物理の平均点の推移とある程度相関しているのが特徴です。

●センター試験での文系の平均点は?


文系は旧課程では理科はI、新課程では基礎科目2つという違いがある点を押さえておきましょう。センター試験での文系の平均点は、2010年から2020年までが528.88点で、新課程の2015年以降は529.70点です。センター試験の平均点が低い年は2010年・2013年・2015年であり、理系と同様に2011年・2012年・2019年は高くなっています。特に、理科基礎科目初年度と2年目は苦戦傾向があり全体にも影響していますが、6年分の平均点を見る限りでは、新課程になって急に難しくなったというわけでもありません。

◎共通テストの平均点推移をグラフで


センターと共通テストは平均点でどの程度違いがあるのかもみておきましょう。共通テスト平均点推移をグラフで表すと、以下のようになります。大学入試センター試験から共通テストに変わってまだ数年ですが、平均点は2021年と比べると大きく低下傾向にあることが特徴です。

●共通テストとセンター試験の平均点を比べてみると…


共通テストの平均点推移のグラフにセンター試験の平均点も含めました。2020年以前は先ほどの表とほぼ同じですが、旧課程の理科は平均点および色分けから外しています。また、英語はセンター試験では筆記200点リスニング50点を0.8倍に圧縮していたものを、共通テストでは筆記100点リスニング100点としているため、平均点は大学入試センター試験と一概に比較するのは難しいかもしれません。


共通テスト2021の平均点は大学入試センター試験のときとほぼ同じくらいですが、2022年は大きく数字を落としていることがこのグラフや以下の表でもわかります。特に数学ⅠA・生物・日本史B・化学・数学ⅡBはこの12年あるいは新課程全体の平均点よりも1割以上下です。3教科合計の310点台、5教科7科目の平均点が500点を下回ったのも2022年のみであり、総じて苦戦したことが比較からも見て取れます。

◎まとめ


今回は、センターと共通テストの平均点の推移をグラフや表でご紹介しました。年ごとに比較することで、どの年度が難しかったのかを把握することができます。また、共通一次試験では平均点によって得点調整が行われることがあるのは大きな特徴です。その決め方や計算に関しては次回の記事で触れていきますので、あわせて押さえておくと良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。


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