[京都大学]京大農学部の学科の違いと難易度|第6志望までの学科選択と共通テストボーダーや配点

京都大学農学部の入試情報を解説するイメージ画像 京都大学・受験情報
京都大学農学部の学科選択・合格最低点の推移など便利な入試情報をまとめてご紹介。


京大農学部を受ける際には、どのような入試なのかが気になるかもしれません。学科も多いため、注意しておきたいことや他の学部との違いも押さえておきたいですよね。京都大学農学部においてはどの学科が人気なのかや配点を整理することで、入試の特徴をはっきりさせることが可能です。今回は、京都大学(京大)農学部について、学科構成や偏差値などを基とした難しさの違いを、合否の決め方や合格最低点の推移をもとにしたボーダーの考え方まで、受験する際の判断材料になる情報をまとめてご紹介します。

◎京都大学農学部の学科選択について


京大農学部では、学科をどのように選ぶかでも入試の結果が変わります。出願時には希望学科を記入しますが、学科内で合格者を選ぶわけではありません。京大農学部の大きな特徴として、第6志望まで学科を選べる点があります。多くの大学では学科を一つに絞って出願しますが、京大農学部では学部一括で入試を行い、成績に応じて学科が決まる仕組みが採用されているのです。このため、受験生は「どの学科に行きたいか」だけでなく、「どの順番で志望を書くか」まで考える必要があります。


学科の決定は、共通テストと二次試験を合わせた総合成績をもとに行われ、上位から順に第1志望→定員に達していれば第2志望→定員に…と割り当てられるという流れです。京都大学の農学部の学科選択は2015年度までは3つでしたが、2016年度以降は全て記入できるようになりました。進学後の方向性をある程度残しつつ挑戦できるのが、大きな特徴と言えるでしょう。

京都大学農学部における学科選択と合否決定の仕組みを示した図



●京大農学部にはどんな学科がある?一覧と違い


京大農学部にある学科の違いも押さえておきたいかもしれません。京都大学農学部には、生命科学を基盤とする学科から、食料・環境・資源に関わる学科まで、複数の学科が設置されています。一覧は以下の通りです。

A:資源生物科学科
B:応用生命科学科
C:地域環境工学科
D:食料・環境経済学科
E:森林科学科
F:食品生物科学科


これらの学科は、名称が似ていても研究の方向性が異なります。生命現象を分子レベルで解析するのが応用生命科学科、生命科学研究を基盤として食品開発を目指すのが食品生物科学科です。農業や農村地域の持続的発展を科学するのが地域環境工学科、社会や経済の制度や文化の視点で課題解決に挑むのが食料・環境経済学科、森林の視点で自然や環境の保全と科学を学ぶのが森林科学科の特徴となります。資源生物科学科は、生物資源の機能を研究して食料生産技術に展開することを目指しており、農学部の中心的な位置付けとも言えるでしょう。これらの違いを踏まえると、学科選択は単なる名称の違いではなく、将来の研究分野や進路に直結する判断になります。また、在学中に取得できる資格が学科によって異なるのも特徴です。


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◎京大農学部の学科ごとの難易度はどれくらい?


京大農学部の学科ごとの難易度も気になるかもしれません。難しさは、偏差値という観点でも、募集人数の少なさという点でも整理することができます。まず、人数ベースでいえば、最も募集人員が少ないのは食料・環境経済学科で29人前後・次いで食品生物科学科の32人前後・地域環境工学科の36人前後です。最も多いのは資源生物科学科の94人前後ですが、各学科は推薦入試の残りの人数で募集枠が決まるため、毎年若干の変動があります。では、偏差値ベースではどうなのかを次の項目で見ていきましょう。



●京大農学部の偏差値・合格最低点


京都大学の農学部の偏差値は、予備校ごとの目安には幅があるものの、一定以上の高さであるのが特徴です。先ほどの農学部全体がそれぞれ62.5から65・67から69であったことを踏まえると、学部の中で京都大学農学部応用生命科学科は比較的に難易度の高い学科であることがわかります。応用生命科学科とあわせて、志望している場合には順位を高く記載しておくのが良いでしょう。

京都大学農学部の学科別偏差値を予備校2社の数値で比較した表




京大農学部の合格最低点も押さえておくと、どのくらいの点数が必要かがわかりやすいかもしれません。前期試験のみとなった2007年以降の20年間の、京都大学農学部の合格最低点の推移は以下の通りです。最も低いのが2007年571.48点で、最も高いのが2023年の679.78点と年度によって大きな幅があります。平均値は629.26点ですが、その年の問題の難易度次第で随分と変わる可能性があるため、あくまでも参考値として余裕のある合格を目指しましょう。

京都大学農学部の合格最低点を20年間で比較したグラフ




ちなみに、合格者平均点・合格者最高点と並べたグラフが以下の通りです。京大農学部は基本的に、合格者平均点が合格最低点の40-50点ほど上になっています。また、橙は同年度の共通テストにおける理系科目の合計を記したものですが、合格者最低点の推移とはそれほどは連動していません。ここからも、京都大学は共通テストよりも二次試験の結果次第で合否が大きく変わってくることがうかがえます。

京都大学農学部の合格最低点・平均点・最高点と共通テスト平均点を比較したグラフ



◎[京都大学]京大農学部の学科で人気のところは?


京都大学農学部の学科で人気のところがどこなのかが気になるかもしれません。毎年のように一般入試での募集人数や受験者数は変化しますが、京大農学部では、学科ごとの志願者数は公表されていないのが特徴です。そのため、一般的な意味での人気ランキングを作ることは残念ながらできません。ただし、進路のイメージがしやすい学科や、生命科学系の分野は受験生の関心が集まりやすい傾向があります。学科配属は成績順に決まるため、単純に「人気だから不利」「不人気だから有利」とは言えません。あくまで志望順位の組み方が重要です。


公式データではなく、一卒業生として当時の同級生や先輩から聞いた話をもとに整理すると、以下の特徴が見られました。
◉応用生命科学科と食品生物科学科のいずれかが最初に定員に達することが多い
◉最高得点者が選ぶ学科は、特に法則性はない
◉合格最低点の受験生が所属している(最後まで残っている)のは、地域環境工学科または食料・環境経済学科または森林科学科



◎京都大学農学部は共通テストが重要?ボーダーや配点の特徴


京大農学部では、共通テストの結果も合否に影響します。二次試験の比重が高い大学という印象を持たれがちですが、共通テストで大きく出遅れると不利になる点は変わりません。特に学科配属を考えると、共通テストを含めた総合成績が重要です。必要な科目は他の理系学部と同様に6教科8科目で、社会は地歴の『地理総合, 地理探究』『歴史総合, 日本史探究』『歴史総合, 世界史探究』または公民の『公共, 倫理』『公共, 政治・経済』、外国語は『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』からそれぞれ1科目を選択します。また、理科は『物理』『化学』『生物』『地学』から2科目の選択が必要です。京都大学農学部の共通テストのボーダーは年度によって変わりますが、先述の合格者最低点の20年の平均値が630点ほどであることを踏まえると、二次試験で5割以上(350/700点)を狙っていくとすれば、共通テストで83%ほど(290/350点)獲得するのが最低条件と言えるでしょう。



●京大農学部の配点


京大農学部の配点は、共通テストが350点・二次試験が700点です。京都大学農学部は二次試験の配点が大きいですが、共通テストの割合は理系学部の中では最も比率が高いため、苦手科目をないバランスの良さが求められています。細かく内訳を見ると、共通テストは社会が100点・国語が70点・外国語が50点・数学が50点・理科が50点・情報が30点です。2024年までは国語が100点でしたが、2025年からはそのうち30点分が情報に割り振られました。また、外国語で英語を選択した場合、リーディング:リスニング=3:1の割合で傾斜される点も押さえておきましょう。

京大農学部の共通テストと二次試験における受験科目と配点

二次試験の配点は、国語が100点・数学と外国語と理科が200点です。理系の平均と配点を比較すると理科と数学と割合がやや高く国語がやや低いですが、4ポイント差程度であり、満遍なく得点することが求められます。


他学部の配点はこちら⤵



◎京大農学部の二次試験(個別学力検査)の入試科目


京都大学農学部の二次試験(個別学力検査)の入試科目は、国語・数学・外国語・理科の4つの教科があります。理科は物理・化学・生物・地学のうちから2科目、外国語は英語・ドイツ語・フランス語・中国語から1科目選択です。1日目に国語と数学、2日目に外国語と理科が実施されます。

京都大学農学部の試験日程と二次試験科目をまとめた表

詳しい内容はこちらの記事でも触れていますので、あわせて参考にしていただけますと幸いです。



京大農学部の合格発表は2020年以降は公式の入試情報サイトでの発表が中心となっています。学科選択でご紹介したように、農学部では全体で成績を順番に並べて志望学科に振り分けていくため、発表も学部全体で行われるのが特徴です。受験番号に加えて右側に合格学科が記載されます。A:資源生物科学科/B:応用生命科学科/C:地域環境工学科/D:食料・環境経済学科/E:森林科学科/F:食品生物科学科

京都大学農学部の合格発表掲示のイメージ画像




▼京都大学農学部の合格発表が2019年まで毎年掲示されていた(筆者が幾度と絶望を味わった)場所

京都大学農学部の合否発表が行われていた掲示板の様子




◎まとめ


今回は、京都大学農学部の入試情報について、学科ごとの難易度や偏差値、学科の選び方の仕組み、過去20年分の合格最低点の推移をもとにご紹介しました。共通テストだけでなく二次試験の得点が合否に大きく影響する点が特徴です。また、京大農学部の学科ごとの詳細が公開されていないため人気のところは断定が難しいですが、第6志望まで選べるのは京都大学の他の学部にはないメリットとして挙げられます。学部ならではの特徴をしっかりと押さえながら、対策を進めていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。


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